医院名:中村AJペインクリニック - 24時間WEB予約可能 ペインクリニック・整形外科・美容診療・片頭痛・肩こり・ヘルニア・花粉症・ブロック注射・腰痛
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コラム

2023.03.01

ブロック注射を打つ間隔はどのくらい?種類別に持続効果や通院回数を解説

ブロック注射とは、痛みを感じている部分の神経の近くに局所麻酔薬を注射して、痛みを遮断する治療法です。

帯状疱疹や腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などの適応疾患に行うブロック注射は、1回で終了することは少なく、複数回行うことが多い治療法です。

ブロック注射の施術を続けていると、「1回の注射の持続時間はどのくらいだろう」「あと何回注射したら治癒するの?」と疑問を持つ患者さんも少なくないと思います。

そこで、今回は注射の間隔や通院回数の目安について説明していきます。

中村AJペインクリニックでは経験豊富な医師がしっかりカウンセリングを行いながら治療を行うので安心してブロック注射を行うことができます。

ブロック注射を打つ間隔と1回の持続効果について


ブロック注射に使用される局所麻酔薬そのものの持続時間は、実は数時間程度しかありません。

しかし、ブロック注射の目的は「痛みの悪循環をブロックする」ことですので、うまくブロックできていれば麻酔薬の効果が切れた後も痛みの軽減が持続されます。

ブロック注射の種類ごとに、注射の持続時間や通院間隔について説明しますが、これはあくまで目安だと考えてください。

一般的に軽症の場合は注射の効果の持続時間が長く、重症化している場合ほど持続時間が短い場合が多いです。

星状神経節ブロック注射

星状神経節ブロック注射は、くびにある交感神経を局所麻酔薬により一時的にゆるめ、自然治癒力を高める治療法です。

上半身の痛みの軽減だけではなく、脳の血流を良くし、自律神経・ホルモン分泌・免疫力(抵抗力)のバランスを整える効果も期待できます。

星状神経節ブロック注射の1回の注射の持続時間は症状によって数時間から数週間と幅広いです。

通院間隔については、1週間に1回を目安とすることが多いです。

仙骨部・腰部硬膜外ブロック注射

仙骨部硬膜外ブロック注射と腰部硬膜外ブロック注射は注射部位の違いであり、使用する麻酔薬やその仕組みは同じものです。

硬膜外ブロック注射は、脊椎の中にある硬膜外腔というスペースに局所麻酔薬を注射することで、その領域の神経の痛みや炎症をおさえ、症状を軽減する治療法です。

1回の注射の持続時間も、疾患の種類や症状によってまちまちで、麻酔薬の効果時間である数時間の場合から数週間、軽症の場合には1回の治療で終了する場合もあります。

通院間隔については、対象となる代表的な疾患の腰椎椎間板ヘルニアの場合、1週間に1回を目安にする場合が多いです。

関節注射

中村AJペインクリニックでは、膝関節・肩関節・股関節への関節注射を行っています。

関節注射は、痛みのある関節に直接、局所麻酔薬やヒアルロン酸、ステロイド薬などを注射して注入することで、痛みの軽減を行う治療法となります。

注射の頻度は週1回の間隔を5週間ほど続け、それ以降は間隔を2週間以上開けて行うのが一般的とされています。

ブロック注射の回数について

ブロック注射に使用される局所麻酔薬には、回数制限は特にありません。

もちろん、制限がないからと言って毎日注射するということはなく、ある程度の目安はあります。

ブロック注射の回数を重ねることで出てくる副作用や耐性についても特にないので心配することはありません。

星状神経節ブロック注射

治療効果が出るための施術回数には前述したとおり、個人差や疾患の差があり、人によって数回目の場合もあれば、数十回程度かかる場合もあります。

星状神経節ブロック注射は、他のブロック注射より治療回数を多く必要としており、一般的にはおよそ30回の施術が効果確認にかかる目安です。

仙骨部・腰部硬膜外ブロック注射

硬膜外ブロック注射の施術回数についても、個人差や持っている疾患の差が大きく、1回の治療で終わる場合もあれば2~7回行う場合もあります。

ただ、目安として5回行っても効果があまり見られないようでしたら、治療方針の変更を考慮します。

関節注射

関節注射に使用されるヒアルロン酸は、成分的に関節液などに近く副作用が起こりにくいとされ、関節の動きを円滑にさせる効果があると言われています。

前述したとおり、関節注射の頻度は週1回の間隔を5週間ほど続け、それ以降は間隔を2週間以上開けて行うのが一般的とされています。

つまり、5回以上の注射が行われる場合が多いということです。

一方、関節注射にステロイド剤を使用する場合は、多くは内服薬での改善が困難な場合などに用いられ、抗炎症作用を目的として使用します。

長期使用や頻回使用は、副作用を発症させることもありますので、回数制限などをする必要があります。

まとめ


ブロック注射の間隔や通院回数について説明しましたが、参考になったでしょうか。

ただ、これはあくまでも目安に過ぎません。

持っている疾患やその重症度、痛みの程度などによって、ブロック注射の持続時間や通院回数は全く変わってきます。

今、ご自身が持っている疾患や困っている痛みはどの程度でしょうか。

中村AJペインクリニックでは、カウンセリングを重視しているので、治療に対する不安や疑問を相談しやすい環境が整っています。

どのように治療を進めるべきか、中村AJペインクリニックの医師と相談して、不安を取り除いていきましょう。

また、ブロック注射のために複数回通院する場合でも、完全予約制で待ち時間が少なく、診療時間も短時間の場合が多いので、日常生活に支障が出にくく安心して通えるクリニックとなっています。

記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長

中村 純

アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医