ブロック注射をしても痛い?どの程度痛みが取れるのかを解説
ブロック注射をすれば、体のさまざまな部位の痛みを取ることができます。
そのため、ひどい痛みを抱えている人は、定期的に病院に通って施術を受ける人もいます。
しかし、ほとんどの病気にともなう「痛み」と言う症候は、異常を知らせる「のろし」でもあり「目覚ましアラーム」の様な役目があります。
アラームが鳴り続ける状態、痛みが持続する状態は身体にとって大きなストレスですので、検査に先立って先ずアラームを止める、痛みを緩和させることを我々は優先します。
もし1回或いは2回の神経ブロックで全く効果が見られない場合、我々はこう考えます。
例えば、高速道路で車が渋滞した時その原因が交通事故、落石、地震、または自然渋滞であっても流通が滞り大きな影響がでて来ます。
先ず原因を取り除かないといけないのですが人間の循環をこの渋滞に準えると、血管が何らかの理由で流れが滞る、電線これは神経が流石や切断が起これば直ちに原因を除去しないといけない、この時、この原因が取り除かないといけないものであれば、ブロックにあまり反応しない事で気づきます。
必要に応じて、道路がどうなっているか神経システム、循環システムをMRIで精査します。
大きな岩で道路が閉鎖して電線まで途切れる。
この様な場合、外科的な処置が必要になります。
物理的に取り除く、または道路を再建しないと、渋滞流通が改善しないという数回のブロックで反応しない場合MRIで精査、この結果で外科的治療を紹介依頼する方向に運びます。
ブロック注射をしても痛いのはなぜ
ブロック注射とは、麻酔を注入して体の痛みを取るためのものです。
それなのに、ブロック注射をしても痛みが取れない場合があるのはなぜなのでしょうか。
痛みが取れない理由としては、以下の3点が考えられます。
- 痛みが消えないからと通院をやめてしまう
- ブロック注射の適応する症状ではない
- 個人差がある
痛みが消えない理由について、一つずつ詳しく解説します。
痛みが消えないからと通院をやめてしまう
痛みが消えないから、と1回注射を打っただけで通院をやめてしまうのは、良くありません。
ブロック注射をしても痛みがすべて消えるとは限らず、1回打っただけでは効果が切れた時に元に戻ってしまいます。
医師は、注射したときの状態や効果などを見て、次回以降のスケジュールを決めます。
ブロック注射に何度か通うことで、効果が切れた後にも痛みを和らげることができるからです。
しかし、痛みが消えないからと、医師の指示に従って何度も通院せずにすぐに通うのをやめてしまうから、痛みが取れないと感じてしまいます。
ブロック注射の適応する症状ではない
そもそも適応する症状ではない、という場合もあります。
患者本人にとってはものすごい痛みかもしれませんが、ブロック注射が必要なほどではない、という場合です。
痛みの感じ方には個人差があり、どの程度の痛みなのか実際のところは本人にしかわかりません。
しかし、患者本人は「ものすごく痛い」と感じていても、実際に医学的には症状が軽度であり、実際のところ麻酔を局部に注入するまでもない状態であるため、痛みが取れないと感じてしまいます。
個人差がある
痛みが取れたかどうかは感覚でもあり、個人差があるため、痛みが取れないと感じてしまう場合もあります。
また、患者本人の体質の問題もあり、麻酔が効きづらいという場合もあります。
そのほか、医師の技術が未熟であれば、うまく痛みを取り除くことができない場合もあるでしょう。
そのため、ブロック注射をする場合には、必ず実績の豊富なベテランの医師がいるペインクリニックや整形外科を選ぶことが重要です。
ブロック注射で痛みを取る仕組み
そもそも注射をするだけで痛みが取れるのはなぜなのか、その仕組みを知っておくことも重要です。
ブロック注射で痛みが取れる理由には、以下の3つがあります。
- 炎症止めが作用して痛みを改善
- 痛みのない時間を長くする
- 過敏になった神経を落ち着かせてくれる
それぞれどういったことなのか、一つずつ詳しく解説します。
ブロック注射を打ってみたい、と考えているのであれば、ぜひ検討の際の参考にしてみてください。
炎症止めが作用して痛みを改善
ブロック注射は、炎症止めが直接患部に作用して、痛みを改善します。
麻酔薬を、性格に炎症がある部分や痛みのある部分に注入し、炎症を抑えることで、一時的に痛みを引かせることができるのです。
ただし、これはあくまでも一時的なものであり、永続的に痛みを取るものではありません。
とはいえ、痛みが引いている間に眠ることもできるため、あまりに痛みがひどい場合はブロック注射で定期的に痛みを取ってもらうようにしましょう。
痛みのない時間を長くする
ブロック注射を打つことによって、痛みのない時間を作ることができます。
痛みのない時間ができれば、その間運動などで体を動かすこともできるでしょう。
運動することで血流を良くし、体の状態を健康に保つことができるようになります。
ただし、運動をする場合は、必ずどの程度までなら動いてよいのかを、担当の医師に確認してください。
症状によっては、動かない方が良いこともあるからです。
痛みがなくなったから、と無理に動けば症状によっては悪化する可能性があります。
そのため、事前に適切な範囲を確認しておくことが重要です。
過敏になった神経を落ち着かせてくれる
痛みで過敏になった神経を落ち着かせてくれるのも、効果の一つといえるでしょう。
炎症を抑えて直接痛みを取る、というのは一時的なものであり、効果が切れればまた痛みが再開してしまいます。
しかし、ブロック注射は炎症に作用する以外にも、ささくれだった神経をなだめるという効果があります。
こちらは一時的なものではなく、定期的に注射をすることによって神経が過敏になりすぎることを防ぐことができるというものです。
そのため、神経が落ち着いてくると注射の効果が切れても痛みが軽減し、痛みが少なくなれば神経はより落ち着くという好循環が生まれるでしょう。
また、痛みによって血管や筋肉が委縮しなくなれば、血流もよくなります。
そのため、ブロック注射を定期的に続けることで、少しずつ効果が切れても痛みが和らいでいくのがポイントです。
ブロック注射がおすすめな人は?
ブロック中がおすすめなのは、そもそもどういった人なのかを知っておくことが重要です。
ブロック注射がおすすめなのは、以下のような人です。
- 痛みで日常生活がままならない人
- 薬を飲んでも効かない人
- 手術後の違和感が残っている人
- 今すぐ痛みを何とかしたい人
- 事情があって入院できない人
- マッサージなどでは痛みが取れない人
上記のような症状の人であれば、直接注射をすることで改善が期待できる場合があります。
痛みに悩まされているなら、痛みを取る方法の一つとして検討してみることも大切です。
ブロック注射が効く病気や痛み
注射が効く病気や痛みには、さまざまなものがあります。
たとえば、椎間板ヘルニアが有名です。
歩くこともできないほど症状が重い場合は、医師と相談しつつブロック注射をする必要があるかどうかを検討してみるといいでしょう。
そのほか、帯状疱疹や肩関節周囲炎・肩関節石灰沈着症・肩の腱板断裂などの痛みにも効果的です。
自分の症状に効果があるかどうかは、担当の医師に確認してみてください。
ブロック注射をしてもいたいときには担当の医師に相談しよう
もしも注射によって痛みを取ることが必要だと感じたときには、その旨を担当医と相談しましょう。
「打ってほしいから」というだけでは、注射してもらうことはできません。
どのような痛みがあるのか、どのような状態なのかなど、医師と話し合う必要があります。
ブロック注射は、痛みの専門家であるペインクリニックがおすすめです。
とくに、20万件以上の実績がある中村AJペインクリニックなら、なぜ痛みが取れないのかさまざまな事例からきちんと相談に乗ってもらえるので、気になる人はぜひ受診してみてください。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医