大阪で三叉神経痛を治したい人へ!症状の特徴から治療法を解説
顔に突発的な激痛をもたらす三叉神経痛は、生活の質を著しく低下させる神経疾患です。
本記事では、三叉神経痛の特徴と原因、効果的な治療法について詳しく解説します。
大阪で三叉神経痛治療を検討中の方は、大阪府大阪市の中村AJペインクリニックにお気軽にご相談ください。
三叉神経痛とは?
三叉神経痛は、顔の感覚を司る三叉神経が原因で激しい痛みを引き起こす神経疾患です。
三叉神経は脳から顔の感覚を伝える重要な知覚神経で、「眼神経」「上顎神経」「下顎神経」の3つに分かれています。
それぞれが顔の異なる部位を担当し、この神経に異常が生じると、顔に突然激痛が走るのが特徴です。
主に鼻の横、歯ぐき、目の周りなどに痛みが現れ、特に上顎神経、下顎神経が影響を受けやすいです。
三叉神経痛は身体で最も激しい神経痛の1つで、日常生活に大きな影響を与えます。
しかし、現在では有効な治療法が確立されており、適切な診断と治療を受けることで症状を軽減することが可能です。
三叉神経痛の症状
三叉神経痛は、顔に突発的な激しい痛みを引き起こす神経疾患で、主に顔の片側に「刺すような」「電気が走るような」鋭い痛みが発生します。
この痛みは「電撃痛」とも呼ばれ、非常に強烈で苦痛を伴うものです。
典型的には数秒間で治まる発作的な痛みですが、頻繁に繰り返されることで持続的な痛みに感じられる場合もあります。
また、顔の特定部位であるトリガーポイントに軽い刺激が加わると激痛が誘発されることが知られています。
日常生活でも、食事中に顎から目の奥にかけて痛みが走る、歯磨きや洗顔、髭剃り中などに症状が出る、さらには風に当たるだけで痛みを感じるケースも存在するほどです。
また、痛みが歯肉に広がり歯科治療を受けても改善しないケースも少なくありません。
このような場合は三叉神経痛を疑い、専門医の診断を受けることが重要です。
まれに痛み以外の症状が現れることもあり、他の疾患が関与している可能性も考えられるため注意が必要です。
三叉神経痛の原因
三叉神経痛は、「特発性三叉神経痛」と「症候性三叉神経痛」の2つに分類されます。
特発性三叉神経痛は、明確な疾患が特定されない場合が多いですが、頭蓋内の微小血管による三叉神経の圧迫が主な原因とされています。
特に、上小脳動脈が神経を圧迫し、その拍動が神経を刺激することが一般的です。
この圧迫により、神経を保護するミエリン鞘が損傷し、神経信号が乱れることで軽い刺激が「電気ショート現象」として激しい痛みを引き起こします。
また、動脈硬化による血管の蛇行が圧迫を助長する場合もあります。
一方、症候性三叉神経痛は、脳腫瘍や脳動静脈奇形、脳幹部の腫瘍などが三叉神経を直接圧迫することが原因です。
さらに、水痘(帯状疱疹ウイルス感染)、副鼻腔炎、顔・頭部の外傷、多発性硬化症などの疾患も原因となり得ます。
特に脳腫瘍が原因の場合、痛みとともに顔の感覚低下や聴力低下、複視などの脳神経症状が現れることがあり、迅速な検査と診断が重要です。
三叉神経痛の検査方法と治療方法
三叉神経痛を診断するには、正確な検査が欠かせません。
以下より検査方法と治療法について詳しく見ていきましょう。
検査方法
三叉神経痛は、外見的な症状が現れないため、身体所見だけでの診断が困難です。
そのため、主に画像検査が診断の鍵を握ります。
- MRI検査
MRI検査は、三叉神経痛の診断において最も重要な手段です。
脳腫瘍、脳血管奇形、多発性硬化症など、症候性三叉神経痛を引き起こす可能性のある疾患を除外し、神経を圧迫する血管の有無を確認します。
特に、CISSやFIESTA法などの高度な技術を使用することで、三叉神経の走行と圧迫部位を詳細に描出することが可能です。
- CT-血管造影検査
CT-血管造影検査では、造影剤を用いて血管の状態を可視化します。
主に手術前の評価に利用されますが、診断目的では一般的に使用されません。
造影剤による副作用のリスクがあるため、慎重に適用されます。
治療方法
三叉神経痛の治療は、痛みの強さと状態に応じて、以下のような治療法を用います。
- 薬物療法
薬物療法は三叉神経痛の初期治療として最も一般的な方法です。
主要な薬剤として『カルバマゼピン(テグレトール)』が挙げられます。
この薬は神経の異常な興奮を抑え、痛みを軽減する効果があり、診断的治療としても活用されます。
また、バルプロ酸ナトリウムまたはフェニトインが処方されることもありますが、効果の現れ方には個人差があり、有効率は比較的低いです。
- ブロック療法
薬物療法で十分な効果が得られない場合には、ブロック療法が選択されます。
局所麻酔薬やアルコール注射、高周波熱などによる神経焼灼などが用いられ、身体的負担が少ない点が特徴です。
痛みの原因を直接制御する安全な治療法で、比較的短期間で効果が期待できます。
- 手術
痛みが進行し、他の治療法で効果が得られない場合には、微小血管減圧術を行います。
微小血管減圧術は、三叉神経を圧迫している血管を移動させて固定し、神経への圧迫を取り除く手術です。
成功率は非常に高く、80~90%の方に痛みの改善が見られます。
また、血管の圧迫が確認されない場合には、神経周囲の癒着を解消する手術が行われることもあります。
- 放射線治療
放射線治療は、他の治療法が難しい場合、高齢の方に適用される選択肢です。
ガンマナイフを用いた定位照射で三叉神経を正確に狙い撃ちし、痛みを軽減することが可能です。
有効率は50~70%と中程度ですが、正常組織への影響を考慮し、最終的な治療手段になります。
大阪での三叉神経痛の治療なら中村AJペインクリニックへ
大阪府大阪市にある中村AJペインクリニックは、御堂筋線・長堀鶴見緑地線の心斎橋駅から徒歩1分のアクセスしやすい場所にあります。
プレリー心斎橋の4階にあり、忙しい方でも気軽に安心して通院いただけるクリニックです。
中村AJペインクリニックでの三叉神経痛治療は、丁寧な問診と必要に応じた血液検査を行い、原因を的確に診断します。
治療では、カルバマゼピンやプレガバリンなどの薬物療法を用い、神経痛のコントロールを目指します。
星状神経節ブロックを施行し循環を改善することで疼痛をやわらげていきます。
痛みの悪循環を断ち切ることが可能です。
まとめ
三叉神経痛は、顔に突発的な激しい痛みを引き起こす神経疾患で、日常生活に大きな支障を及ぼします。
薬物療法やブロック注射、手術、放射線治療など状態に応じた最適な方法を選択することで、症状の改善が期待できます。
大阪で三叉神経痛治療を検討中の方は、大阪府大阪市の中村AJペインクリニックにお気軽にご相談ください。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医