腰椎椎間板ヘルニアとは？腰椎のL4とL5における症状と適切な対処法について

突然訪れる腰の痛みや足のしびれ、もしかすると腰椎椎間板ヘルニアが原因かもしれません。

中でも、L4やL5といった腰椎で起こる症状は、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。

この記事では、腰椎椎間板ヘルニアの基礎知識から、症状に応じた効果的な対処法までを詳しく紹介します。

もし症状でお困りの場合は、ぜひ中村AJペインクリニックにご相談ください。

経験豊富な専門医が、あなたに最適な治療法を提案し、安心して治療を受けられる環境を提供します。

腰椎椎間板ヘルニアの起こりやすい場所とは

腰椎椎間板ヘルニアは、腰部の背骨（腰椎）の間にある椎間板が本来の位置から飛び出し、神経を圧迫することで発生します。

腰椎は5つの骨から構成されており、それぞれ上から順にL1〜L5と番号で呼ばれています。

中でも、腰椎のL4（第4腰椎）とL5（第5腰椎）は、腰を曲げたり反らしたりする動作に頻繁に関与するため、椎間板に変性が生じやすくなっていて、ヘルニアが発生しやすい場所です。

稀ではありますが、L3とL4の間でもヘルニアが生じることがあります。

第4腰椎と第5腰椎による椎間板ヘルニアの主な症状

• 主な症状

1.腰の痛み

ヘルニアによる神経圧迫の初期症状として、腰部に鈍い痛みや強い張り感が現れます。

2.しびれ

お尻から大腿の外側、膝下、すねの外側にかけて、しびれを感じます。

神経の圧迫が強くなると、感覚が鈍くなる場合もあります。

3.足指や足首の筋力低下

L4・L5の間の神経が影響を受けると、特定の足指に力が入らなくなったり、足首をうまく動かせなくなったりします。

日常生活での歩行や階段の昇降に支障をきたすことになるかもしれません。

4.下肢の脱力感

神経圧迫が進むと、脚全体に脱力感を感じることがあります。

これは、神経信号の伝達が妨げられるためです。

• 症状の範囲と重症化のリスク

重症化すると、下肢の感覚異常に加え、排尿・排便障害といった深刻な問題を引き起こすことがあります。

次の見出しからL4とL5の椎間板が原因で起こる症状を詳しく説明します。

L5神経根圧迫

L5神経根圧迫は、L4〜L5の椎間板ヘルニアが原因となっており、腰椎椎間板ヘルニアの中でも最も多く見られるタイプです。

L5神経根が圧迫されることで、足背（足の甲）に知覚麻痺が現れます。

前脛骨筋（すねの筋肉）の筋力が低下し、足首を持ち上げる動作が難しくなります。

また、踵歩行（踵をつけたまま歩く動作）が困難になることも特徴的です。

一方で、腱反射には異常が見られない点が、この神経根圧迫の特有の特徴といえます。

腱反射とは、筋肉の腱をゴムハンマーなどで叩いた刺激に対して、筋肉が反射的に収縮する現象です。

S1神経根圧迫

S1神経根圧迫は、L5〜S1（仙骨）の椎間板ヘルニアが原因となっており、腰椎椎間板ヘルニアの中では二番目に多く見られるタイプです。

S1神経根が圧迫されることで、足の小指側や足裏に知覚麻痺が現れることがあります。

また、下腿三頭筋（腓腹筋・ヒラメ筋）が弱くなるため、アキレス腱反射が低下します。

さらに、つま先歩行（つま先で体を支える動作）が困難になることが特徴的です。

L4神経根圧迫

L4神経根圧迫は、L5〜S1（仙骨）の椎間板ヘルニアが原因で生じ、腰椎椎間板ヘルニアの中では稀にしか見られないタイプです。

L4神経根が圧迫されることで、親指側に知覚麻痺が現れます。

さらに、大腿四頭筋（太ももの前の筋肉）が弱くなり、膝蓋腱の腱反射が低下することが特徴的です。

また、かがんだ姿勢から立ち上がる動作が困難になることも、この神経根圧迫の特徴の1つです。

症状がでたらどうするか

椎間板ヘルニアの症状は、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群、坐骨神経痛など他の疾患と類似している場合があります。

これらの疾患も、腰痛や下肢の痛み、しびれなどを引き起こすため、椎間板ヘルニアとの区別が難しいかもしれません。

そのため、症状だけで自己判断することは危険です。

自己判断せずに、近くのペインクリニックなどで早急に受診するとよいでしょう。

椎間板ヘルニアにはブロック注射がおすすめ

ブロック注射では、圧迫されている神経の周囲に麻酔薬を直接注入するため、即効性が期待できます。

神経の過敏状態を鎮める効果もあり、椎間板ヘルニアによる強い痛みやしびれを緩和する助けとなるでしょう。

ブロック注射は、患者様への負担が少なく、合併症が少ないことが特長です。

また、2～3回程度のブロック注射で症状が改善する患者様も多く、比較的短期間で効果を実感できるケースが多いです。

腰椎椎間板ヘルニアの治療なら中村AJペインクリニックへ

中村AJペインクリニックでは、腰椎椎間板ヘルニアの治療を20万件以上の症例を手掛けた経験豊富な院長が施術を担当します。

初診時には、下肢伸展挙上試験やレントゲン撮影を用いて神経の圧迫状態や痛みの原因を見つけましょう。

症状が軽度の場合は、安静、サポーターの装着、痛み止めや湿布の処方などの一般的な治療を行い、症状が重い場合には、ブロック注射を用いた治療を実施し、圧迫されている神経の周囲に直接麻酔薬を注入し、痛みや炎症を速やかに抑えます。

中村AJペインクリニックでは、注射後は最短約20分で帰宅できるため、患者様への負担が少ないことも特徴です。

また、痛みが軽減した後は、正しい姿勢を保つための運動療法を指導します。

つらい痛みの再発防止を目指しましょう。

まとめ

腰椎椎間板ヘルニアは、多くの方が経験する可能性のある一般的な疾患です。

主な症状として、L4やL5の神経根圧迫による痛みやしびれが挙げられます。

これらの症状に対しては、ブロック注射などの治療法が効果的です。

重要なのは、症状を放置せずに、状態に合った治療法を早めに見つけることです。

症状や治療法は個人差があるため、専門のペインクリニックなどへすぐに相談しましょう。

腰椎椎間板ヘルニアの症状でお困りの方は、ぜひ中村AJペインクリニックまでお気軽にご相談ください。