椎間板ヘルニアの足の痛みを和らげる方法は?やってはいけないことも紹介
椎間板ヘルニアでは痛みやしびれを足に感じることもあります。
症状の重さにかかわらず痛みやしびれは不快なものです。
思うように日常生活が送れず、毎日辛い思いをされている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では自分でできる痛みを和らげる方法や、いくつかの治療法をご紹介します。
また、椎間板ヘルニアの人がやってはいけないNG行動もあるので、普段の生活を見直しましょう。
最後まで読んで足の痛みの改善にお役立てください。
椎間板ヘルニアの症状と原因
椎間板とは、背骨の間で骨同士のクッションの役割をしている軟骨です。
椎間板は腰に負担がかかると変形して後方に飛び出し、後ろにある神経とぶつかることで痛みを引き起こします。
腰にある神経は足の先までつながっているため、腰椎椎間板ヘルニアでは腰だけでなく足に痛みやしびれが起こります。
お尻から太ももの裏側、足首の辺りに痛みやしびれを起こすのが主な症状です。
椎間板ヘルニアの足の痛みを和らげる4つの方法
痛みがひどいと何も手に付かなくなってしまうこともあるでしょう。
症状が辛いときに自分で痛みを和らげられる応急処置と、改善に向けた対処法を紹介します。
1.サポーターを装着して安静にする
痛みで動くのが辛いときはサポーターを付けると負担が軽くなります。
サポーターは身体の弱い部分を補強してくれるため、装着しておくと痛みの悪化を防ぎやすくおすすめです。
痛みが強いときは、しっかり支えてくれるハードタイプを選ぶとよいでしょう。
幅広で背骨から骨盤まで固定でき、支柱が入って動きを制限してくれるものもあります。
サポーターを装着したうえで、できる限り安静にするよう心がけましょう。
2.痛む部位を冷やす
あまりにも痛みが辛いようなら、応急処置として患部を冷やしてみましょう。
痛みと共に患部に熱を感じるようなら、炎症が起こっている可能性があります。
保冷剤をタオルに巻いて冷やすのが手軽な方法です。
熱を持った部位を冷やすことで、炎症を鎮めて痛みを和らげられます。
3.負担のかからない姿勢を心がける
椎間板ヘルニアの原因は腰に負担がかかっているのが原因なので、正しい姿勢を保つようにすれば痛みは軽減されます。
座り姿勢は立ち姿勢よりも負担が大きいため要注意です。
痛みが辛くなければ腰を90度に曲げたまっすぐな姿勢をキープします。
辛いときには無理をせず、腰の角度を変えながら痛みを感じにくい姿勢を見つけるとよいです。
椎間板ヘルニアの治療法
椎間板ヘルニアは症状が悪化すると手術が必要なケースもありますが、今回は手術以外の治療法を紹介します。
投薬治療
一般的によく取られる方法は、鎮痛効果のある飲み薬や湿布薬で炎症や痛みを和らげる処置です。
薬で椎間板ヘルニア自体を治すことはできませんが、治るまでの間の痛み止めとして使われます。
薬が効かなかったり長期間続いたりする場合は、他の治療法も検討してみましょう。
ブロック注射
ブロック注射は痛みを引き起こす神経節やその周辺に麻酔薬を注射で注入し、炎症や痛みを抑える方法です。
投薬治療と同様にヘルニア自体を治すものではありませんが、注射を繰り返すうちに痛みが軽減したり、完治したりすることもあります。
ブロック注射で神経の痛みを取ることで、筋肉のこわばりと血流が改善して痛みが起こりにくくなるからです。
投薬治療で痛みが取れない方や長期間改善されない方は、ブロック注射の治療法に切り替えてみるのもよいでしょう。
リハビリ療法
リハビリ(理学療法)は即時に痛みを和らげるものではなく、長期的に続けることで改善が見込める療法です。
椎間板に負担がかからないように腹筋の筋力を強化したり、血流をよくするストレッチを行ったりします。
定期的に病院に通いながら専門の理学療法士のもとで行います。
再発しにくい身体をつくれるのがメリットですが、痛みを即効で取る効果はないため、投薬やブロック注射と併用するとよいでしょう。
椎間板ヘルニアでやってはいけないこと
椎間板ヘルニアを悪化させないためには、日常生活で気を付けなければならない点があります。
どのようなことに注意すればよいのかを解説します。
負担のかかる運動や動作
ストレッチは痛みの緩和に効きますが、過度な運動は避けなければなりません。
重い荷物を持ったり、腰を大きくひねるような動きも症状の悪化につながります。
無理をすれば寝ていても辛い程の痛みを生じてしまいます。
何気ない動作で悪化する可能性があるため、日常生活で意識して気を付けるようにしましょう。
長時間の同じ姿勢
長時間同じ姿勢を続けると身体に負担がかかります。
とくにデスクワークは座りっぱなしになり、椎間板への負担が大きくなるため注意が必要です。
負担を軽くするために、深く腰掛けられて両足が床に着く高さの椅子を選びましょう。
できれば30分ごとに椅子から立ち、痛みの出ない範囲で腰を伸ばすのがおすすめです。
悪化を防ぐために長時間の同じ姿勢は避けましょう。
喫煙
タバコに含まれるニコチンは毛細血管を収縮させ、椎間板に必要な栄養素を十分に行き届かなくします。
そのため喫煙によって椎間板ヘルニアが長引いたり、悪化したりする可能性も否定できません。
椎間板ヘルニアは喫煙者に多く発症します。
本気で椎間板ヘルニアを治したいなら禁煙も考えてみましょう。
椎間板ヘルニアが治らない方は中村AJペインクリニックへ
椎間板ヘルニアは痛みやしびれの症状が辛く、日常生活にストレスを与えます。
痛みを和らげながら改善も目指したい方は、中村AJペインクリニックにご相談ください。
中村AJペインクリニックでは主にブロック注射による治療を行っております。
ブロック注射が初めてで不安な方も、まずはカウンセリングをしてから治療を始めるかを決められるため安心です。
治療のご相談だけでもお気軽にお問い合わせください。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医