麻酔効果だけじゃない!神経ブロック治療の仕組みを解説
神経ブロックは、麻酔薬を神経に注入することで痛みを軽減する治療法です。
その効果は麻酔だけにとどまらず、血流改善や筋肉の緊張緩和などにも効果があり、痛みの悪循環を断ち切ります。
本記事では、神経ブロック治療の仕組み、効果について詳しく解説します。
神経ブロックをご検討中なら、中村AJペインクリニックへお気軽にご相談ください。
神経ブロックとは?
神経ブロックとは、痛みの軽減を目的として、神経周辺に麻酔薬を注入する治療法です。
麻酔薬によって知覚神経の働きを一時的または長期間抑え、痛みの信号が脳に伝わるのを防ぎます。
さらに、神経ブロックは交感神経の働きを抑えるため、血流改善にも効果的です。
血行が促進されることで筋肉の緊張が緩和され、患部の回復が助けられます。
慢性的な痛みや神経痛、手術後の痛みなど、多岐にわたる症状に対応し、薬物治療で改善しない場合にも神経ブロックが有効な選択肢です。
神経ブロックは、短期間だけ痛みを和らげたい場合と、長期間痛みを抑えたい場合に使い分けることができ、症状と状態に合わせて適切な治療が行えます。
適切な部位に適切な麻酔薬を注入することで、一人一人に応じた治療が可能です。
次に、神経ブロックによる具体的な効果について詳しく見ていきましょう。
神経ブロックの効果
神経ブロックは、一時的な麻酔効果だけでなく、興奮して過敏になった神経を落ち着かせ、患部の状態を改善することが可能です。
痛みによって神経が過剰に興奮すると、血管・筋肉が緊張し、血行が悪化する「痛みの悪循環」が生じます。
この悪循環は、「痛み→神経の興奮→血管・筋肉の緊張→血行悪化→痛み増加」というサイクルで繰り返されます。
神経ブロックは、この悪循環を断ち切り、興奮した神経をリセットすることが可能です。
さらに、交感神経の働きを抑えることで血行が改善され、患部への酸素と栄養供給が促進されます。
血行改善の効果は麻酔が切れた後も続き、痛みが持続的に軽減されることが期待できます。
施術後には、患部の状態が改善され、日常生活の質も向上することも多いです。
神経ブロックに使用される麻酔の種類
神経ブロックに用いられる麻酔は「局所麻酔薬」です。
局所麻酔薬は、神経への信号伝達を一時的に遮断し、痛みを軽減するために使用されます。
代表的な局所麻酔薬としては、リドカイン、メピバカイン、ブピバカイン、ロピバカイン、レボブピバカインなどがあり、目的と症状に応じて使い分けられます。
例えば、リドカインは即効性が高いため、短時間の神経ブロックに最適です。
一方、ブピバカインまたはロピバカインは作用時間が長いため、長時間にわたる痛みの管理に有効です。
使用方法としては、生理食塩水で希釈して投与し、痛みの元となる知覚神経と交感神経を遮断します。
濃度を調整することで、効果の持続時間をコントロールすることも可能です。
高濃度で使用すれば、知覚神経を長時間ブロックすることができます。
局所麻酔薬を適切に使用することで、痛みの軽減はもちろん、血流の改善や筋肉の緊張緩和など、神経ブロックの効果を最大限に引き出します。
次に、麻酔以外に使用される薬剤についても見ていきましょう。
麻酔以外に使用する薬剤
神経ブロックでは、麻酔薬だけでなく、症状と目的に応じてさまざまな薬剤が使用されます。
まず、長期間効果を維持するために用いられるのが神経破壊薬です。
代表的なものには無水アルコール、フェノールグリセリン、フェノール水があり、これらは神経を破壊し痛みの伝達を長期間遮断します。
使用前には局所麻酔薬で効果を確認し、三叉神経ブロックの場合は、感覚の変化を体験してもらうことで効果を確かめます。
副腎皮質ステロイドは、神経の炎症を抑えるために局所麻酔薬に添加されることがあり、炎症の抑制と痛みの軽減をサポートすることが可能です。
造影剤は、針の位置または薬剤の流れを確認するために用いられます。
単独で使われることもありますが、局所麻酔薬と混ぜて使用することもあります。
これにより、正確に薬剤を患部へ届けることが可能です。
これらの薬剤を適切に組み合わせることで、神経ブロックの効果を最大限に引き出し、痛みの軽減と治療効果の向上をサポートします。
中村AJペインクリニックの神経ブロックなら施術後すぐ帰宅可能!
中村AJペインクリニックでは、外来診察で神経ブロック治療を受けることができ、施術後すぐに帰宅が可能です。
待ち時間も少なく、日常生活への負担を最小限に抑えた治療が行えます。
麻酔薬の種類と量は一人一人調整されるため、施術後に麻酔による不調と痺れが起こりにくく、治療後すぐに車の運転が可能です。
外来で手軽に受けられるだけでなく、安全性にも配慮されているため、忙しい方にも最適な治療法です。
中村AJペインクリニックは、顔を含めた全身の痛みに対応し、神経痛、腰痛、関節痛などさまざまな症状に対して神経ブロックを行っています。
健康保険が適用される場合もあり、経済的負担を抑えながら質の高い治療を受けることができます。
さらに、20万件以上の施術実績を誇る院長が治療を担当するため、初めての方も安心です。
まとめ
神経ブロックは、痛みの軽減と血流改善・筋緊張緩和に効果的な治療法です。
麻酔効果だけでなく、根本的な痛みの改善も期待できます。
中村AJペインクリニックでは外来診療で施術が受けられ、待ち時間が少なく、施術後すぐに帰宅可能です。
神経ブロックをご検討中なら、中村AJペインクリニックへお気軽にご相談ください。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医