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コラム

2024.12.26

ヘルニアの痛みを和らげる!ブロック注射の効果

腰部・脚部に強い痛みとしびれを引き起こす椎間板ヘルニアは、放置すると症状が悪化し、手術を避けられないケースも出てきます。

しかし、必ず手術が必要というわけでなく、保存療法として「ブロック注射」も有効な手段です。

本記事では、ヘルニアとは何か、ヘルニアに有効なブロック注射の種類と効果について詳しく解説します。

ヘルニアでお悩みの方は、ぜひ中村AJペインクリニックにお気軽にご相談ください。

ヘルニアとは?



ヘルニアとは、簡単に言うと「飛び出す」という意味で、椎間板ヘルニアは背骨の間にある椎間板が損傷し、本来の位置から飛び出してしまう状態です。

椎間板は、背骨をつなぐクッションとして衝撃を吸収し体を支えていますが、この構造が破損すると、神経を圧迫し、痛みとしびれを引き起こします。

さらに、損傷した椎間板自体も痛みの原因となり、腰痛を伴うことが多いです。

椎間板ヘルニアによる痛みの部位は、圧迫されている椎間板の位置によって異なります。

例えば、お尻やふくらはぎなど、痛みとしびれの感じ方は人それぞれです。

また、ヘルニアは左右どちらか片側に発生することが多いため、症状も片側に限定されることが一般的です。

発症しやすい人

椎間板ヘルニアは、特定の生活習慣または身体の使い方が原因であることが多く見られます。

例えば、長時間の車の運転、中腰での作業、重い物を持つ動作など、腰に負担がかかる生活を続けている人は、ヘルニアを発症しやすい傾向です。

これらの要因がない場合でも、喫煙または遺伝的な要素が影響してヘルニアが発症することがあります。

腰椎椎間板ヘルニアは、腰に負担が蓄積されることで発症しやすいため、特に活動的な20代から40代の男性が多いです。

次いで、10代または50代の男性にも発症するケースが確認されています。

ヘルニアに有効なブロック注射

ヘルニアの治療には、保存療法と手術療法があります。

その中でも保存療法として特に効果的とされるのが「ブロック注射」です。

ブロック注射は、痛みの原因となっている神経をターゲットにして、直接鎮痛剤を注入することで痛みを緩和する治療法です。

ブロック注射は、痛みを即効で軽減することができるため、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。

また、薬物療法とリハビリを併用することで、痛みの軽減と回復を促進する効果が期待できます。

特にヘルニアによる痛みがひどく、日常生活に支障をきたしている場合には、手術を受ける前にブロック注射を試すことが一般的です。

ブロック注射は、手術のリスクを回避しつつ、日常生活への影響を最小限にし痛みを抑えることができるため、多くの人にとって有効な治療法と言えるでしょう。

次に、ブロック注射でヘルニアは完治するのか、期待できる効果について、持続時間について詳しく見ていきましょう。

ブロック注射でヘルニアは完治する?

ブロック注射は痛みを軽減する効果が非常に高い治療法ですが、ヘルニア自体を完治させるものではありません。

痛みとしびれを和らげることはできますが、根本的に椎間板の損傷を治療することはできません。

しかし、痛みが軽減することで日常生活が快適になり、無理なく動けるようになります。

さらに、ブロック注射を受けた後に、筋力トレーニングや牽引治療などを併用することで、症状の再発を防ぐことが可能です。

また、筋力を強化した上で姿勢を正すことが重要であり、これによって再度ヘルニアが悪化するリスクを減らせます。

場合によっては、手術を回避することができる可能性も高まるでしょう。

期待できる効果について

ブロック注射では、薬を痛みが出ている箇所と関連する部位に注入し、過剰に興奮している神経を落ち着かせることが可能です。

これにより痛みを緩和し、血管と筋肉の収縮も改善され、血流が良くなります。

血流が改善されることで、神経と筋肉に十分な酸素と栄養素が届くようになり、痛みの再発防止にもつながります

ブロック注射は痛みの緩和にとどまらず、体全体の状態を整えるため、長期的にヘルニアの症状を管理するためにも有効な治療法です。

持続時間について

ブロック注射の効果の持続時間は、一人一人の状態と症状により異なります。

数時間で終わる場合もあれば、数カ月以上効果が続くケースもあります

軽症の段階で早期に治療を開始すれば、効果が長く続き、再度注射が必要になる回数も少なく済むことが多いです。

症状が進行している場合、治療が遅れた場合は持続時間が短くなってしまうこともあります。

しかし、ブロック注射を複数回受けることで、効果の持続時間が延びることもあります。

効果の持続時間を理想的な目安として考えるなら、約1週間程度が適切と言えるでしょう。

一方で、効果が数日間しか続かない場合には、現在のブロック注射が合わない可能性があります。

その際は、別のブロック注射または治療法への変更を検討しましょう。

ブロック注射の種類

椎間板ヘルニアの治療に使用されるブロック注射には、いくつかの種類があります。

代表的なものには、硬膜外ブロック注射、トリガーポイント注射、神経根ブロック注射などがあります。

  • 硬膜外ブロック注射

硬膜外ブロック注射は、うつ伏せになり、仙骨裂孔に注射を行うことで、腰椎ヘルニアによる腰痛と下肢の痛みを和らげることが可能です。

  • トリガーポイント注射

トリガーポイント注射は、痛みの発生箇所または関連する場所注射する方法で、軽度の痛みに効果的ですが、強い痛みには不向きです。

  • 神経根ブロック注射

神経根ブロック注射は、星状神経節に注射することで痛みの緩和に加えて、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

ブロック注射の種類は、症状に合わせて選ばれます。

最適な方法を選ぶことで、痛みの緩和と早期回復を促進することが可能です。

ヘルニアのブロック注射なら、中村AJペインクリニックへ

中村AJペインクリニックでは、ブロック注射が外来診察で手軽に受けられ、施術後すぐに帰宅できるため、忙しい方にも便利です。

院長は豊富な症例数を誇り、患者様に一人一人に最適な治療を提供しているため、初めてブロック注射を受ける方も安心して治療を受けられます。

圧迫された神経に薬を直接注入することで、痛みと炎症を即効で抑え、再発防止をサポートします。

正しい姿勢を取るための運動療法も行っているため、長期的に根本から改善を目指すことが可能です。

まとめ



ヘルニアの痛みを和らげるためには、ブロック注射が効果的な治療法です。

早期治療とアフターケアで、ヘルニアによる痛みを和らげ、快適な日常生活を取り戻しましょう

ヘルニアにお悩みの方は、ぜひ中村AJペインクリニックにお気軽にご相談ください。

記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長

中村 純

アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医