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コラム

2024.12.04

三叉神経痛の初期症状とは?早期発見のポイントと注意すべきサイン

三叉神経痛は、顔に激しい痛みを引き起こす症状です。

初期症状としては、顔の鈍い痛み、歯の痛みが現れることがあります。

放置すると進行し、日常生活に支障をきたすこともあります。

初期症状が現れた場合、専門医による早期の診察と治療が重要です。

本記事では、三叉神経痛の初期症状と注意すべきポイントについて詳しく解説します。

三叉神経痛の初期症状かもしれないとお悩みの方は、ぜひ中村AJペインクリニックにお気軽にご相談ください。

三叉神経痛とは?



三叉神経痛とは「顔面神経痛」とも呼ばれ、顔にある三叉神経が原因で引き起こされる症状です。

三叉神経は、額、上あご、下あごといった顔の各部位から感覚情報を脳に伝える重要な役割を担っています。

神経が異常を起こすと、これらの部位に痛みなどの症状が現れることがあります。

主な原因の1つは、血管が三叉神経を圧迫することです。

神経が脳幹から出る部分で血管が接触し、拍動による刺激が神経に強い影響を与えることで痛みが発生します。

血管による圧迫が原因となるケースは、全体の約90%を占めています。

類上皮腫、神経鞘腫、髄膜種などの腫瘍が神経を圧迫することで痛みが生じる場合もあり、これが約8%の割合です。

最も稀な原因としては、脳動静脈奇形という血管の奇形が神経に影響を与えることで、約0.5%の割合で起こります。

三叉神経痛の初期症状

三叉神経痛の初期症状は、顔が鈍く痛む、歯が痛むなどの症状が挙げられます。

痛みは非常に強烈で、「針でつつかれるような感覚」「電流が流れるような感覚」と形容されることが少なくありません。

多くの場合、頬やあごなどの三叉神経が分布するエリアで症状が現れます。

痛みは、話をする、食事をする、顔を触るなどの動作で生じる場合があります。

痛みの持続時間は数秒から数十秒と短いことが多いですが、3分以上続く場合は他の疾患の可能性も考えられるため、注意が必要です。

三叉神経痛は突然発症することが多いとされていますが、初期症状が現れた後に痛みが出始めるケースもあるため、顔が鈍く痛む、歯が痛むなどの初期症状を感じたら三叉神経痛を疑いましょう。

以下より、三叉神経痛の初期症状について詳しく見ていきましょう。

顔が鈍く痛む

三叉神経痛の初期症状の1つは、顔の鈍い痛みです。

一見、軽い違和感だったり、疲れによるものと感じたりする場合もありますが、こうした症状は三叉神経痛の前兆である可能性もあります。

顔の鈍い痛みは、最初は軽度であることが多いですが、放置すると典型的な三叉神経痛の症状である鋭い激しい痛みに進行することがあります。

特に、頬・あごを中心とした違和感と鈍い痛みが繰り返し起こる場合は注意が必要です。

歯が痛む

三叉神経痛の初期症状として、歯の痛みも挙げられます。

痛みは、冷たい水を飲む、食事をする、歯磨きをするといった日常的な動作で、下顎の神経が刺激を受け引き起こされることがあります。

痛みは一時的であっても鋭く、繰り返し起こるのが特徴です。

虫歯または歯周炎を疑って歯科を受診し、適切な治療を受けても痛みが改善しない場合、三叉神経痛が原因である可能性があります。

歯の治療後も痛みが続く場合は、三叉神経痛を疑ってみましょう。

早期発見して専門のクリニックに受診しよう

三叉神経痛は、顔に突然激痛が走る、鈍い痛み・しびれが続く、虫歯がないのに歯に激痛を感じるなどの初期症状で気付くケースが多く見られます。

初期症状は放置しても自然に治ることが少なく、時間が経つにつれて痛みの頻度と強さが増し、日常生活に支障をきたすことがあります。

また、一時的に症状が軽減したり治ったように感じたりする「寛解期」が現れることもありますが、この段階では完全に治ったわけではありません。

個人差はありますが、痛みが発症してから数週間から数カ月後に、数カ月から最長で半年から1年ほど続く寛解期が見られることが三叉神経痛の特徴です。

三叉神経痛は、初期症状の段階での早期治療が重要です。

痛みが強くなる前に、ペインクリニックなどの専門医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることを検討しましょう。

三叉神経痛の治療なら中村AJペインクリニックへ

三叉神経痛は、顔のゆがみや手足の麻痺、言語障害などの見た目に現れる症状がないため、他人からは症状が分かりにくい病気です。

そのため、身体的な検査だけで診断することは難しく、患者様からの特徴的な症状の聞き取りが診断の鍵となります。

中村AJペインクリニックでは、問診を重視し、患者様一人一人の症状に丁寧に向き合うため、安心して治療を受けることができます

治療の柱となるのは、即効性が高いブロック注射です。

ブロック注射は、三叉神経に局所麻酔薬を注入し、痛みの伝達を抑制する治療法です。

これにより、神経の過剰な興奮を抑え、繰り返す痛みを生じさせないように進行を防ぎます。

保険診療でコストも抑えられ、痛みと炎症を抑える効果も高いためおすすめです。

神経は繰り返しダメージを受けることで損傷する可能性があるため、初期症状を感じた際は早めに受診し、適切な治療を受けましょう

さらに、中村AJペインクリニックでは、脳外科治療が必要なケースに対してもサポート体制を整えています。

国立病院の脳外科医と連携し、ガンマナイフや手術療法などの脳外科的治療を案内することも可能です。

まとめ



三叉神経痛は顔に激痛・鈍い痛みを引き起こし、初期症状を見逃してしまうとさらに進行する可能性があります。

早期発見と専門医の診断が重要で、中村AJペインクリニックではブロック注射で痛みを軽減する治療を提供しています。

三叉神経痛の初期症状かもしれないとお悩みの方は、ぜひ中村AJペインクリニックにお気軽にご相談ください。

記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長

中村 純

アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医