帯状疱疹の痛みを放置すると危険?早期治療が必要な理由
帯状疱疹の痛みは、我慢していると悪化し、日常生活に支障をきたすかもしれません。
早期に適切な治療を受けることで、症状の悪化または後遺症を防げるでしょう。
本記事では、帯状疱疹の原因と症状、効果的な治療法について詳しく解説します。
大阪で帯状疱疹の治療をお考えの方は、中村AJペインクリニックへお気軽にご相談ください。
帯状疱疹とは?痛みの原因
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより発症します。
子どもの頃に初めて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、水ぼうそうを引き起こします。
その後、治ってもウイルスは脊髄の神経節に潜んだままです。
通常では、免疫力がウイルスの活動を抑えていますが、加齢やストレス、病気などで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活動をはじめます。
活動を再開したウイルスは、神経の流れに沿って神経節から皮膚に移動し、帯状に痛みと発疹を生じさせます。
帯状疱疹の症状
症状は多岐にわたりますが、最初に皮膚に神経痛のような痛みが生じ、皮膚の違和感、かゆみ、しびれを感じるといったことが多いでしょう。
痛みの強さ・性質は、ピリピリとしたものやズキズキする痛み、針で刺されたような感覚、焼けるような痛みなどさまざまです。
その後、赤い発疹と水ぶくれが帯状に現れ、次第に痛みが増し、ひどい場合には眠れないほどの痛みに悩まされるといったことも起こり得ます。
さらに、痛みの影響で家事が困難になったり、仕事に集中できない状態が続いたりして日常生活に支障をきたすケースも見られます。
強い痛み・皮膚の症状は、体の左右どちらかに限定されて起こることが多く、症状は通常3~4週間ほど続く場合が多いです。
症例1
症例2
急性期と帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹の痛みには段階があります。
- 急性期
発症して間もない時期に、帯状の湿疹が現れることが多いです。
痛みが感じられない場合もありますが、強い痛みが現れるケースもあるため、急性期の段階で早期に医師の診察を受けることが推奨されています。
治療が遅れると頭痛・高熱(39度以上)といった症状が出る可能性もあるため注意が必要です。
中でも、首から上に発症した場合、重症化すると失明や顔面麻痺、難聴などの深刻な合併症を引き起こしかねません。
治療には、まず抗ウイルス薬による治療が第1の選択肢とされます。
痛みを放置すると、帯状疱疹後神経痛が発症する可能性が高まってしまうため、可能であれば、発症後1カ月以内に神経ブロック注射を受けるようにしましょう。
- 帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹後神経痛とは、帯状疱疹が治った後も痛みが残り続ける状態です。
湿疹自体は消えても、神経へのダメージが大きいため、痛みがなかなか治まらないことがあります。
これは、神経が損傷を受けることで正常な信号を脳に送れず、脳に誤った痛みの信号が伝わるためです。
結果、感じるはずのない痛みが慢性的に続く状態になります。
治療には痛みを和らげる神経ブロック注射がおすすめ
帯状疱疹は湿疹が出るため、皮膚疾患と見間違えられることがありますが、実際にはウイルスが神経にもダメージを与える病気です。
湿疹はほとんどの場合治りますが、神経へのダメージが蓄積すると、帯状疱疹後神経痛を引き起こすリスクが高まります。
そのため、皮膚だけでなく、神経へのケアも同時に行う治療が重要です。
神経ブロック注射は、神経の痛みを緩和し、血流の回復を促す効果があり、神経と皮膚の症状改善に役立ちます。
痛みがある段階で早期に対処することで、将来的な強い痛みのリスクを減らせる可能性が高まります。
帯状疱疹の痛みがある際は、神経ブロック注射を受けられるクリニックを受診するとよいでしょう。
帯状疱疹で痛みを感じたら中村AJペインクリニックへ
中村AJペインクリニックでは、ペインクリニック診療と整形外科を専門に豊富な経験を持つ院長が診療を行っています。
丁寧なカウンセリングを行った上で、神経ブロック注射や薬物療法など、患者様一人一人の状況に合った最適な治療法を提案します。
中でも、帯状疱疹の治療には神経ブロック注射が効果的です。
痛みやしびれ、冷えといった辛い症状を和らげることを優先しつつ、「痛みから解放されること」を目指した治療に取り組んでいます。
以下は、中村AJペインクリニックでの帯状疱疹の症例画像です。
帯状疱疹の痛みにお悩みの方はご参考ください。
before
After
まとめ
帯状疱疹は、ウイルスの再活性化によって神経の痛みを引き起こす病気です。
早期治療が重要であり、適切に対処しないと帯状疱疹後神経痛が長期化するリスクがあります。
痛みを和らげるためには、神経ブロック注射などの専門的な治療が効果的です。
中村AJペインクリニックでは、経験豊富な医師による診療と、個々の症状に合わせた治療メニューを提案しています。
帯状疱疹の痛みが気になる方は、ぜひ中村AJペインクリニックへお気軽にご相談ください。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医