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コラム

2024.10.17

帯状疱疹の症状と見分け方|すぐに実践する対処法4つも紹介

帯状疱疹になるとどんな症状が出るのでしょうか?

進行状況によって現れる症状は変化し、人によってもさまざまです。

自分の抱えている症状が帯状疱疹かもしれないと思うと不安ですよね。

どう対処すればよいのか、何科を受診すればよいのか、いつ受診すればよいのか、分からないことも多いでしょう。

この記事では、初期症状から完治までの症状と対処法を解説します。

帯状疱疹の疑いがある方はこの記事を参考にしてください。

帯状疱疹の主な症状


帯状疱疹とは、水ぼうそうの原因と同じウイルスによって引き起こされる病気です。

ウイルスは水ぼうそうの完治後も体内に残り、免疫の低下や加齢などが要因となり活発になります。

これが帯状疱疹の発症となり、次のような症状が現れます。

・痛み

・かゆみ

・発熱

・頭痛

・倦怠感

・リンパ節の腫れ

・発疹

・水ぶくれ

初期症状から完治までの症状を見ていきましょう。

痛みとかゆみの初期症状

初期症状として、体や顔の左右どちらかに痛みやかゆみが出ます。

「ピリピリ」「ズキズキ」「チクチク」と表現されるような痛みです。

人によって痛みの感じ方や強さは異なりますが、日が経つほど強くなる傾向にあります。

痛みと同時にかゆみが出ることも多いです。

帯状疱疹のほとんどが痛みとかゆみの初期症状から始まります。

発熱・頭痛・倦怠感・リンパ節の腫れ

痛みとかゆみのほかにも、発熱・頭痛・倦怠感・リンパ節の腫れなどが起こる方もいます。

初期症状として出ることがありますが、風邪の症状と似ていて混同しやすいです。

体の片側に痛みを伴うのであれば、風邪以外にも帯状疱疹の疑いがあります。

赤い発疹

痛みやかゆみが現れて1週間程すると、症状が出ていた部位に赤い発疹ができます。

人によっては痛みやかゆみとほぼ同時に出ることもあります。

虫刺されやかぶれのような赤くブツブツとした発疹です。

発疹が出ると痛みはさらに増す傾向にあり、発疹が出て数日~1週間が痛みのピークといわれています。

後期症状の水ぶくれ

症状の後期になると発疹が水ぶくれに変わり、この頃から痛みが引きはじめます。

水ぶくれは徐々に数が増え、中にはウイルスを持った膿が入っています。

膿を触った手で水ぼうそうにかかったことのない人に触ると、移る原因になるので気をつけましょう。

1週間程すると水ぶくれがかさぶたになり、症状が落ち着いて完治に向かいます。

帯状疱疹の症状が出る部位

左右どちらかの脇の下を通り、胸から背中にかけての神経に沿って症状が出るケースが多いです。

帯状に発疹が出ることから帯状疱疹とよばれています。

症状の多くが上半身に出ますが、顔や首、まれに腰やお尻にも出ることがあります。

顔に出たときは目や耳の合併症に発展することもあるので、医師の注意をよく聞き合併症を防ぐようにしましょう。

帯状疱疹に似た症状との見分け方

症状が帯状疱疹によく似た病気もあります。

知らないと帯状疱疹だと気づかず過ごしてしまう場合もあるでしょう。

似た症状を例にあげて見ていきます。

水疱性類天疱瘡(すいほうせいるいてんぽうそう)との違い

水疱性類天疱瘡は免疫系が皮膚を攻撃することでかゆみや水ぶくれができる疾患です。

かゆみと水ぶくれという症状が出るので帯状疱疹と混同しやすいですが、水疱性類天疱瘡は通常は強い痛みが出ません。

発症部位は脇の下やひじの内側、ひざの裏側など、曲げることができる部分によく発症します。

帯状疱疹の原因がウイルスなのに対して、水疱性類天疱瘡は免疫系が原因の疾患です。

ヘルペスとの違い

ヘルペスは粘膜周辺にできることが多いですが、体のどの部分でも発症します。

発症部位にかゆみや痛み、ほてりが起こり、腫れたあとに小さな水ぶくれができます。

帯状疱疹が帯状に広い範囲で広がるのに対し、ヘルペスは範囲が狭いです。

一般的に帯状疱疹よりも痛みが軽く、かゆみが出てから水ぶくれまでの期間が短いといわれています。

帯状疱疹かもしれないときの対処法4つ

帯状疱疹の疑いがあるときは、できるだけ早い対処をしましょう。

自宅でできる対処法も含めて紹介します。

1.すぐに病院へ行く

帯状疱疹の疑いがあるときは、1日でも早く病院に行きましょう。

自己判断で病院に行かずに様子を見るのは危険です。

日数が経つほどウイルスが増殖して症状が重くなり、ひどい場合は入院での点滴が必要になります。

症状が出てから3日以内の受診が推奨されていて、治療の開始が早ければ重症化を防げます。

重症化すると痛みの後遺症が残ることがあるので、受診せずに放置するのはやめましょう。

2.ブロック注射のできる病院を探す

帯状疱疹の主な治療には以下の方法があります。

・抗ウイルス剤

・ブロック注射

・外用薬

帯状疱疹は病院で処方される抗ウイルス剤で治療をしますが、傷みやかゆみがひくまで日数がかかり、その間辛い症状に耐えなければなりません。

発疹が現れはじめると痛みはピークを迎えます。

帯状疱疹の神経からくる痛みにはブロック注射が有効です。

ブロック注射を扱っている病院で治療を受ければ、痛みが耐えられなくなったときの緩和に

でも対処してもらえます。

整形外科やペインクリニックなどで、ブロック注射を扱っていることがあるので探してみましょう。

3.ストレスや疲れを取り除く

ストレスや疲れがたまったままだと免疫が低下してウイルスが活発になり、治りを遅らせてしまいます。

仕事や家事を休めるなら可能な限り休んだほうがよいです。

体と心をゆっくりと休めて疲れを取り、リラックスした状態で過ごすことが大切です。

継続的な痛みでストレスを感じてしまうなら、ブロック注射で痛みを取り除いてあげるのをおすすめします。

4.患部を温める

痛みやかゆみを抑えようとして、患部を冷やす行為は逆効果です。

冷やすことで血液の流れが悪くなり、痛みやかゆみが増してしまいます。

温めると血行がよくなって痛みやかゆみがやわらぐので、患部は温めるようにしましょう。

帯状疱疹の治療なら中村AJペインクリニックへ


中村AJペインクリニックでは、帯状疱疹の治療を行っています。

ブロック注射での緩和処置が得意なので、抗ウイルス剤で完治を目指すのと同時に、痛みやかゆみの処置にも対応できます。

中村AJペインクリニックの医師は20万件以上のブロック注射の実績を持ち、豊富な経験からひとりひとりに合った処置ができます。

帯状疱疹の症状で不安を抱えている方は、中村AJペインクリニックへご相談ください。

記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長

中村 純

アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医