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コラム

2024.09.23

脇の下が痛いときの原因と対処法|整形外科を受診のケースを解説

「脇の下が痛いけど原因が分からなくて不安だ」

「どう対処すればよいか分からなくて困っている」

痛みの原因が分からないと不安ですよね。

原因や受診する科はさまざまですが、今回は整形外科の受診をおすすめするケースについて解説します。

次のような場合には、整形外科の受診も検討してみましょう。

・他の科を受診したけど異常が見つからなかった

・同じ姿勢で長時間過ごすことが多い

・生活習慣が悪くストレスも感じる

・痛みに加えて皮膚の痒みなど違和感がある

・打撲の心当たりがある

この記事を最後まで読んで、痛みの原因と対処法を見つけましょう。

脇の下が痛い原因4つ


脇の下には、筋肉、神経、血管、リンパ節、副乳、皮膚、脂肪が集まっています。

どれが痛みの原因になっているのか自分では判別が難しいでしょう。

原因によって受診科が、整形外科・内科・乳腺科・皮膚科などに別れます

その中でも、次に紹介する原因での痛みは、整形外科の受診がおすすめです。

1.筋肉のこわばり

筋肉が硬くなると、神経を圧迫して痛みを感じるようになります。

硬くなる原因として、腕をあまり動かさない、同じ姿勢で長時間過ごすことなどがあげられます。

運動不足だったり、スマホやパソコンを長時間使用したりする方は要注意です。

肩と脇の筋肉はつながっていて、肩こりがある人は同時に脇の痛みも出やすくなります。

2.ストレスによる神経の痛み

ストレスで自律神経が乱れると、肋間神経が過敏になり痛みが出ることがあります。

肋間神経は肋骨から脇へ、脇から背骨へと通っているため、脇も含めてその周辺に痛みが出やすいです。

肋間神経痛と診断されることもあり、ほかの科の病院では分からないこともあります。

痛みの感じ方は人それぞれですが、針で刺されたようなチクチクとした痛みや、電気が走るようなビリビリとした痛みといわれます。

3.帯状疱疹の初期症状

帯状疱疹の症状は、神経が密集する脇の下を中心に痛みや異変が起きやすいです。

痛みの感じ方は「ピリピリ」「ズキズキ」「焼けつくような痛み」と表現されることが多く、継続的な痛みを感じます。

痒みや皮膚の赤み、水ぶくれが現れることもあります。

4.骨折や骨の炎症

肋骨を骨折したりひびが入ったりすると、胸の外側辺りに痛みが出るので、脇の下が痛いと感じることもあります。

肋骨に異常がある自覚がなく、痛みの原因が肋骨だと分からないまま過ごす方もいます。

大きく息を吸ったり身体をねじったりすると痛みを感じやすいです。

まれに骨が細菌に感染して引き起こされる、骨の炎症もあります。

進行する前に整形外科への受診が必要です。

脇の下の痛みで受診するタイミング

2~3日痛みが続くなら受診をしましょう。

緊急性がない場合もありますが、なかには早急に対応が必要なケースもあります。

帯状疱疹が疑われるときは、症状が出てからすぐに受診をしなければなりません。

3日以内に処置をしないとウイルスの増殖を抑えるのが難しくなり、症状の悪化につながります。

ゆっくりと様子を見てもよいか、早急な対応が必要か、自分では判断ができないので早めの受診がおすすめです。

脇の下が痛いときの対処法・治療法3つ

痛みに対してどのような対処や治療をすればよいのか、自分でできる方法も含めて紹介します。

1.神経ブロック注射

神経ブロック注射とは、注射で薬剤を注入して神経の痛みの伝達を遮断する処置です。

こわばった筋肉をほぐし血液の流れも良くしてくれます。

筋肉のこわばりや血液の流れの悪さが解消されると、脇の下の痛みと一緒に、肩こりの改善も期待できます。

ストレスからくる痛みや、帯状疱疹の痛みなど、多くの痛みに対応可能です。

神経ブロック注射は、ペインクリニック併設の整形外科で施術できます。

2.適度なストレッチと姿勢の改善

筋肉のコリが原因なら、病院での治療と同時にストレッチも行いましょう。

整形外科では、コリを改善するストレッチをアドバイスしてくれるところもあります。

また、姿勢が悪くないかも見直しましょう。

猫背だと脇の周りの筋肉が硬くなってしまい、脇の下の痛みにつながります。

3.抗ウイルス剤

帯状疱疹による痛みならウイルスが原因なので、治療法として抗ウイルス剤が効果的です。

早期受診でまだ症状が軽い場合は、飲み薬で抗ウイルス剤を服用します。

症状が重くなってしまった場合には、入院して点滴で投与することもあります。

ウイルスが増殖するまえに、初期段階での使用が効果的です。

脇の下が痛いときのNG行動4つ

脇の下が痛いときに間違った過ごし方をすると、症状が悪化してしまうことがあります。

どんな行動に気をつければ良いのか見ていきましょう。

1.受診せずに痛みを放置する

先ほども説明しましたが、帯状疱疹では特に早急な対処が必要です。

帯状疱疹でなくても、痛みが続くのに受診せずに放置してはいけません。

いずれほかの部位にも痛みが広がったり、痛みが強くなってしまうこともあります。

重大な病気が隠れている場合もあるので、手遅れになるまえに受診をしましょう。

2.不健康な生活習慣を送る

ストレスや自律神経の乱れからくるような痛みは、生活習慣を見直すことが改善の第一歩です。

規則正しい生活を送り、睡眠も決まった時間に十分に取り、しっかりと疲れを癒すことが大事です。

生活習慣の改善は免疫の低下を防ぎ、結果として帯状疱疹の予防にもつながります。

3.無理な運動

コリや痛みをほぐそうとして、無理な運動やストレッチをしてはいけません。

医師からアドバイスされた範囲での、軽いストレッチに留めておきましょう。

痛みの原因が判明していない時点での運動も、控えたほうが安心です。

原因が万一、骨折や骨のひびだった場合は危険です。

4.身体を冷やす

痛みを緩和させるためには、身体を温めることが大切です。

打撲で腫れがあるような場合には、部分的に冷やすことで痛みや炎症が抑えられますが、筋肉のこわばりなどの痛みで冷えは避けてください。

身体が冷えると血液の循環が悪くなり、余計に筋肉がこわばって痛みが増します。

指先まで全身を温めて血行を良くしましょう。

脇の下の痛みは中村AJペインクリニックへ


脇の下の痛みで、整形外科の受診が必要なケースや治療法ついて解説してきました。

効果的な治療法として、神経ブロック注射があげられます。

神経ブロック注射はペインクリニックで施術が受けられます。

中村AJペインクリニックは、整形外科とペインクリニックを併設した医院です。

整形外科の分野で治療に当たると同時に、辛い痛みを取り除くことも得意です。

痛みにお悩みの方は、中村AJペインクリニックにお問い合わせください。

記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長

中村 純

アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医