帯状疱疹のときにしてはいけないこと7選と早く治す効果的な方法
「帯状疱疹になった場合生活上で注意することはなに?」
「帯状疱疹を早く治す方法は?」
帯状疱疹になったらどうすればよいのか、辛い症状から開放されるためにも、気をつけることを知りたいですよね。
帯状疱疹のときには、注意しなければならない危険なNG行動があります。
この記事では次の内容について解説します。
・帯状疱疹のときにしてはいけないこと
・帯状疱疹にはブロック注射が効く
・早く治すために自分でできること
症状を悪化させず早く治すためにも、ぜひ最後までお読みください。
帯状疱疹になったらしてはいけないこと7選
帯状疱疹のときにNG行動を取ると、治りが遅れたり症状を悪化させてしまったりする原因にもなります。
そうならないためにも次の7つに注意しましょう。
1.水ぶくれを破る
2.患部を冷やす
3.水ぼうそうにかかったことのない人と接触する
4.免疫力を下げる生活を送る
5.病院に行かない
6.お酒・栄養ドリンク・コーヒーを飲む
7.コンタクトレンズを装着する
1.水ぶくれを破る
水ぶくれは潰さずに治まるのを待ちましょう。
帯状疱疹を発症すると、多くの場合は発疹ができ、その後水ぶくれへと変わります。
水ぶくれの中に含まれるウイルスは二次感染の元です。
ほかの人にうつしてしまうだけでなく、水ぶくれが破れたところから患者自身が細菌に感染してしまう危険もあります。
破れてしまったら、患部を綺麗に洗い流し清潔にするよう心がけましょう。
心配なら塗り薬や内服薬で感染予防ができないか、病院で相談してみるとよいです。
2.患部を冷やす
痒みや痛みをやわらげようと、患部を冷やすのは逆効果です。
冷やすと血管が収縮して血流が悪くなり、痒みや痛みをよけいに感じやすくなります。
血流が悪くなることで、症状の回復の遅れや悪化にもつながります。
冷やさずに温めるようにしましょう。
3.水ぼうそうにかかったことのない人と接触する
帯状疱疹は感染力が強く、破れた水ぶくれからウイルスを周りの人にうつしてしまいます。
とくに免疫のない乳幼児や妊婦さんとの接触は控えたほうがよいです。
水ぼうそうにかかったことのない人に感染すると、水ぼうそうを引き起こします。
妊娠初期に水ぼうそうにかかるとお腹の赤ちゃんにも影響があり、重い病気を持って産まれてくることがあります。
患部は綺麗に洗ってガーゼで覆うなどして、ウイルスをうつさない対策が必要です。
4.免疫力を下げる生活を送る
免疫力が低下すると、回復が遅れる要因になります。
帯状疱疹の発症の原因は、免疫力の低下によって体内に潜んでいたウイルスが活発になることです。
バランスの悪い食事や睡眠不足、疲れやストレスなどによって免疫力が下がります。
免疫力が低いままでは、体内のウイルスを抑えるのに時間がかかります。
十分な睡眠を取り、バランスの良い食事と疲労回復を心がけましょう。
5.病院に行かない
帯状疱疹が疑われる場合は早急に受診が必要です。
症状は人それぞれで、なかには症状が軽い方もいます。
症状が軽いからといって病院に行かずに様子を見たり、自己判断で市販の薬を使ったりしてはいけません。
帯状疱疹の治療には病院で処方される抗ウイルス剤が必要で、3日以内に投薬を開始しないと重症化の恐れがあります。
塗り薬も使ってよいものと悪いものがあるので、必ず病院の処方に従いましょう。
6.お酒・栄養ドリンク・コーヒーを飲む
お酒やカフェインの多い飲み物は治るまで控えましょう。
飲酒をすると過度に血管を拡張させて、炎症をひどくする原因になります。
また、栄養ドリンクやコーヒーはカフェインが多く含まれているため、おすすめはできません。
カフェインを多く取ると、眠りが浅くなったりリラックスができない状態になるので、回復の妨げになります。
皮膚や神経がダメージを受けている間は、お酒もカフェインも控えたほうがよいです。
7.コンタクトレンズを装着する
治るまではコンタクトレンズの使用を控えて眼鏡で過ごしましょう。
眼にウイルスが入ると眼球が炎症を起こすことがあり危険です。
手を使って装着するコンタクトレンズは感染リスクがあります。
万が一、ウイルスが眼に入ると、視力の低下や、最悪の場合には失明の恐れもあります。
帯状疱疹の治療にはブロック注射が有効
症状が辛い場合には、神経ブロック注射が効果的です。
帯状疱疹の主な治療法は、内服薬の抗ウイルス剤と神経ブロック注射があります。
ウイルスの増殖を抑えるために抗ウイルス剤を使い、痛みの緩和や症状の改善には神経ブロック注射が有効です。
神経ブロック注射は、神経節やその周辺に薬剤を注入して痛みをやわらげ、血流の流れを良くしてくれます。
血流の流れがよくなると、傷ついた神経や皮膚の修復に役立ち、痒みも軽減されます。
鎮痛効果が高いだけでなく、体を治りやすい状態にしてくれるのです。
辛い症状を抑えて早期の回復を目指すなら、神経ブロック注射が大きな効果を発揮します。
帯状疱疹を早く治すための行動3選
通院以外にも、少しでも早く治すために自分でできる対処法を紹介します。
以下の3つを意識して過ごしましょう。
1.安静に過ごす
2.免疫力を高める食べ物を摂取する
3.身体を温める
1.安静に過ごす
治るまでは無理をせず、体も心もゆっくりと休ませることが大切です。
無理をして免疫力を低下させてしまうのは避けましょう。
疲れを取り、体を良いコンディションにしてあげることで回復が早まります。
逆に無理をすれば回復は遅れるので、家事や仕事は可能な限り休んで回復に努めましょう。
2.免疫力を高める食べ物を摂取する
ウイルスの活動を抑えて回復を早めるために、免疫力アップに役立つ食べ物を摂取するのも有効です。
腸内環境を良くすることで免疫力が高まります。
代表的なものとして、以下の食品が腸内環境を整えてくれます。
・酵食品
・野菜
・豆製品
・のこ類
・藻類
1種類ではなく、より多くの食材をバランス良く食べるようにしましょう。
3.身体を温める
身体を温めて血流が良くなるように意識しましょう。
血流が良くなれば痛みや痒みの緩和ができ、身体がリラックスした状態になるので回復も早まります。
お風呂に入れるなら入浴で身体を温めるのもよいです。
ただその際には、使ったタオルを家族が触らないようにして、うつさないように最後に入るなど配慮が必要です。
状疱疹の治療は中村AJペインクリニックへ
帯状疱疹の治療には、神経ブロック注射が効果的だとお伝えしました。
中村AJペインクリニックでは、神経ブロック注射を使った、痛みの緩和もできる治療に力を入れています。
辛い症状にお悩みの方は、中村AJペインクリニックにご相談ください。
神経ブロック注射で痛みを緩和して、回復の促進にも役立てましょう。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医