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コラム

2024.06.26

ペインクリニックで行う50肩の治療とは?痛みに特化した専門医が行う治療法を解説

50肩とは、40代~50歳代の中高年にみられる肩の炎症で、医学的には肩関節周囲炎と呼ばれます。

肩関節を構成している骨や軟骨、靭帯などが老化して周囲の組織に炎症が広がっていくことで、肩から腕にかけて痛みが見られるとともに、腕の動きが制限されることが特徴の疾患です。

肩の痛みにより日常生活の動きや睡眠にも影響が出るため、辛い思いをしている方は多くいらっしゃいます。

今回の記事では、痛みに特化したペインクリニックで行う50肩の治療法について詳しく解説します。

中村AJペインクリニックでは、辛い50肩の痛みに対し、痛みに特化した専門医が丁寧に治療を行いますので、お気軽にご相談下さい。

ペインクリニックで行う50肩の治療

50肩は、一般的には半年から1年程度で自然回復するといわれている病気です。

50肩について詳しくはこちらの記事で解説しています。

生活に支障が出るほどの痛みに長期間耐えるのは、身体的にも精神的にもとても大変なことです。

また、正しい治療をせずにそのまま放置してしまうと、痛みが治ったあとにも肩や腕の動きに制限が出てしまうこともあるため、自然回復まで我慢せずに治療を行うことをおすすめします。

ペインクリニックで行う50肩の治療は、一般的な治療方法に加えて、ブロック注射も専門的に行えるため、これまでの治療で効果が得にくかった方や痛みのひどい方でも効果を感じられることが多いです。

具体的な治療法を以下に解説していきます。

一般的な治療法

薬物療法|炎症や痛みを抑えるための内服薬や湿布などの外用薬を使用することで、安静時や睡眠時の痛みをやわらげるのに効果的です。

睡眠に影響が出ている場合には、睡眠薬を使用することもあります。

ステロイド注射|ステロイドは、強い炎症を抑える効果があり、肩に注射することで肩関節のこわばりや痛みを改善できます。

運動療法|症状の軽い方や、痛みがなくなってきた時期には、適度に肩を温めて肩関節や筋肉をほぐすことで肩の可動域を改善するとともに、肩回りの筋肉を付けることができます。

ブロック注射

肩周囲の痛みを伝える神経の近くに、局所麻酔薬などを注射して痛みを遮断させる方法です。

興奮状態の神経を抑えつつ、血流を改善することで痛みが出にくい状態を目指していきます。

ブロック注射は、ペインクリニックが最も専門的に行うことができ、特に急性期初期にこの治療を行うことで、より効果的に痛みが低下します。

また、痛みに直接的に働きかける治療法ですので、痛みが強く他の治療法でも効果がみられずにお困りの方にも、効果が見られる場合があります。

ブロック注射についてもっと知りたい方はこちらの記事もお読みください。

50肩の経過と必要な治療

50肩は以下のような経過をたどり、それぞれの時期に適切な治療法が必要となります。

急性期

発症してから1~2か月くらいの時期で、痛みが強く、日常生活に制限が出たり肩が動かせないため睡眠が十分にとれないこともあります。

この時期には、肩を安静にさせるとともに、薬物療法やステロイド注射を行うことで、炎症や肩から腕にかけての痛みを抑えます。

また、特に痛みの強い患者様には、ブロック注射を行うことで効果的に痛みを改善していきます。

慢性期

急性期を過ぎると痛みがすこしずつ引いてきますが、安静にしていたので肩回りが硬直している状態になります。

この時期には、肩回りをじっくり温めるとともに、運動療法などのリハビリテーションを行って肩関節の動きを良くすることが重要です。

急性期に行う痛みを抑えるための治療の効果が見られれば、運動療法を開始していきます。

回復期

痛みが治まり、腕や肩もある程度動かせるようになる時期です。

ご家庭でも運動療法を続けることで、肩の可動域を広げてさらなる改善を目指します。

また、悪化や再発を予防するためにも、日頃の姿勢や生活習慣等にも気を付けて生活していくことが大切です。

50肩の痛みは我慢せずに受診しましょう


一般的には1年程度で自然治癒すると言われている50肩ですが、早めに薬物療法やステロイド注射を行うことで痛みも急速に改善していきます。

また、痛みがひどい方や薬物療法などでも効果が感じられなかった方でも、ペインクリニックを受診してブロック注射を行うことで、辛い痛みにより直接的に働きかけることができます

しばらく頑張って我慢すれば治るからといってあきらめずに、ペインクリニックに受診してみてください。

また、50肩の特徴である肩のこわばりや動かしづらさに関しても、適切に運動療法を行うことで、元の状態に戻すことが可能です。

中村AJペインクリニックでは、50肩の辛い痛みにも専門医がしっかり向き合い治療を行っています

ブロック注射も、20万件以上の症例数のある経験豊富な医師が施術を行うため、安心してお任せください。

記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長

中村 純

アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医