ブロック注射とステロイドの関係は?ステロイドは使っても安心か解説
ブロック注射は局所麻酔薬だけでなく、様々な種類の薬剤を組み合わせて注射をおこなっています。
ステロイドも注射に使われる薬剤の内の1つですが、副作用についてもよく知られている薬のため、使用に不安を感じる方が多くいることも事実です。
この記事では、ブロック注射でステロイドを使う目的とステロイドの安全性について解説します。
辛い痛みは生活の質を低下させ、我慢することで治癒も遅くしてしまうため、痛みに悩んでいる方は中村AJペインクリニックへご相談ください。
ブロック注射とステロイドの関係
ステロイドは塗り薬などの外用薬などとして使用されることも多いですが、ブロック注射では主に抗炎症作用を期待して使用します。
ステロイドは炎症を効果的に抑えることができるため、患部の炎症が強い場合はステロイドを使用する場合があります。
ステロイドとは
ステロイドは副腎から作られる副腎皮質ホルモンの一種で、体内で作られているものです。
体内で作られるホルモンとは異なり、薬として使われるステロイド薬は人工的に作られたもので注射、内服薬、塗り薬、点眼薬や点鼻薬などいろいろな種類があります。
ステロイドの効果は主に抗炎症作用と免疫抑制作用で、これらの作用を期待してさまざまな疾患の治療に使われています。
ステロイドは適切な使い方で効果を発揮する薬ですが、漫然と使うと免疫が必要以上に抑制される場合もあるため、医師の指示のもと必要量を的確なタイミングで使うことが重要になる薬です。
ステロイド剤の使用で骨がボロボロになる⁉は嘘
ステロイド剤には骨強度を低下させる副作用があり、ステロイド剤を服用することで発症する骨強度の低下をステロイド骨粗鬆症といいます。
そのため、関節など骨の周囲の患部に注射することに不安を感じる方がいらっしゃいます。
しかし、ブロック注射でステロイドを使用するのは炎症が酷い場合のみで、何回も定期的にステロイドを注射するわけではありません。
ステロイド剤の1回の注射では骨に影響がないため、骨がボロボロになるといった心配は無用です。
ブロック注射にステロイドを使えない人もいる
ステロイドは効果がある反面、副作用が強い点も良く知られており、その中の1つが血糖値をあげるものです。
糖尿病の方や糖尿病予備軍の方は、1回のステロイド使用でも血糖値が2~3週間ほど高くなってしまいます。
そういった患者様の場合は、ステロイドを避けた薬剤で治療を行います。
医師からの確認はありますが、心配のある方は事前に相談をすると安心です。
中村AJペインクリニックでは効果的な薬剤の調整をおこなっています
ブロック注射では患部に単純に麻酔薬を注入しているわけではなく、患者様の症状や体質ににあわせた薬剤を注射しております。
中村AJペインクリニックでは豊富な経験から、患者様に最適な薬剤を選び、調整することが可能です。
治療について心配な点があれば、気軽にご相談ください。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医