ブロック注射はどこに打つ?主な注射の種類別に注射の場所を分かりやすく解説します!
ブロック注射は、身体のあらゆる種類の痛みに対応しており、痛みの軽減だけでなく症状の改善にも効果があります。
身体の痛みに困っている多くの人に選択される治療法ですが、ブロック注射にも多くの種類があり、痛みのある場所や痛みの種類などによって使い分けて治療を進めていきます。
今回は、実際にブロック注射を身体のどんな場所に打つのかを説明していきます。
ブロック注射を受けたことが無い方にも少しイメージしやすくなるかと思います。
ブロック注射はどこに打つのか
ブロック注射は具体的にどういった場所に打つのでしょうか。
ブロック注射の種類によって場所は異なってくるので種類別にみていきましょう。
星状神経節ブロック
星状神経節ブロックは、交感神経に注射して血液の流れを改善させ、弱った神経に栄養や酸素を供給していくことで痛みやしびれを和らげます。
「星状神経節」は首の付け根付近、喉ぼとけの左右対象に1対あり、そこに注射します。
<対応できる部位や疾患>
以下のように幅広い部位に有効です。
・頭痛
・帯状疱疹|頭、顔、腕、胸部などの上半身
・首の痛み|肩こり頸椎症、首の脊柱管狭窄症、頸椎椎間板ヘルニア、頸髄症、後縦靱帯骨化症、頸肩腕症候群など
・肩|肩関節周囲炎、肩の腱板断裂、頚椎症性神経根症、石灰沈着性腱板炎など
・手の痛み|手根管症候群、ドゥケルバン腱鞘炎、TFCC損傷、母指CM関節症、ばね指、ガングリオンなど
・その他|顔面神経麻痺、突発性難聴、花粉症、自律神経失調症など
仙骨部硬膜外ブロック
仙骨部硬膜外ブロックは、仙骨部の硬膜外腔に注射して脊髄神経および交感神経を遮断させることで、痛みの軽減や血流の改善などの効果が得られる治療法です。
施術の際には、患者様にうつぶせの状態になってもらい少しおしりを高くして、仙骨裂孔という尾てい骨に近い場所から注射を行います。
<対応できる部位や疾患>
腰部や下肢のしびれに有効です。
疾患としては腰痛症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、脊椎すべり症、根性坐骨神経痛などがあります。
腰部硬膜外ブロック
腰部硬膜外ブロックは、腰部の脊髄神経のすぐ手前にある硬膜外腔に注射することで、脊髄神経および交感神経を遮断させ、痛みの軽減や血流の改善などの効果が得られる治療法です。
患者様の腰や下肢の痛みを確認し、痛みの原因となる腰の場所に注射をします。
<対応できる部位や疾患>
腰部や下肢のしびれに有効です。
疾患としては腰椎神経根症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、根性坐骨神経痛、腰椎の圧迫骨折などがあります。
関節注射
関節を包んでいる「関節包」に原因がある関節の痛みに対して、関節包の中へヒアルロン酸やステロイド薬など、疾患に対応した薬を注射するのが、関節内注射です。
関節の痛みを抑えるだけでなく、関節の動きを良くする、炎症を抑えるなどの効果も期待できます。
<対応できる部位や疾患>
・肩関節|肩関節周囲炎など
・膝関節|変形性膝関節症など
・股関節|股関節炎、変形性股関節症など
ブロック注射は専門医で
ブロック注射は、身体の痛みの出方や痛む部位によって注射の種類と打つ部位が違います。
そのため、患者様の持つ痛みに対して、どの種類の注射が適切なのか、どこに注射するべきなのかをしっかり見極めることが重要になってくるのです。
もちろん専門医でなくてもブロック注射をおこなうことは出来ますが、医師の判断によって効果の出方が変わる場合もあり、ブロック注射はより専門的な知識と技術が必要な分野です。
ブロック注射で治療を進めていくのであれば、専門医を受診されることをお勧めします。
ブロック注射で中村AJペインクリニックが選ばれる理由
安心・安全にブロック注射を受けるためには、経験豊富な医師が在籍しているクリニックで治療を受けなければいけません。
当院は、施術数が今までで20万件以上と経験豊富なペインクリニック専門医が治療を行っていますので、確かな手技で安心して治療を受けられます。
また、カウンセリングでペインクリニック・整形外科の専門医である院長が患者様の身体の状態についてしっかり話を伺って治療を進めていきますので初めての方の不安も少なく安心できます。
さらに、事前予約制となっているため待ち時間がほとんど発生せず、診療後はすぐに帰宅していただけるのでストレスなく治療をすすめられます。
中村AJペインクリニックは、ブロック注射の専門医であり、安心して注射を受けられます。
痛みに困っている方、他の治療法で痛みが軽減せずブロック注射に興味がある方は一度ご相談ください。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医