背中の痛みと帯状疱疹の関係について紹介
帯状疱疹は子どもの時にかかった「水痘・帯状疱疹ウイルス」が神経の中に残り、何十年もしてから活発な活動を始めて皮膚や神経を傷つける疾患です。
帯状疱疹の痛みの中には背中などの一部や片側だけがピリピリ痛いなどの症状が現れます。
本記事では、帯状疱疹が背中にできた際の痛みや症状について詳しく解説します。
中村AJペインクリニックでは、帯状疱疹後神経痛を治療しておりますので、背中の痛みやかゆみなどの帯状疱疹の症状の疑いのある方はすぐにご相談ください。
背中の痛みの原因
一般的な背中の痛みとして、長時間のデスクワークの方やスポーツ選手に多く現れる、筋肉の疲れや筋肉が引っ張られ傷むことで出る症状などがあります。
他には、内臓の異常からくる痛みがあり、背中の他に胸が痛んだり、息苦しさを感じることがあります。この場合は心臓や膵臓、胆嚢、腎臓などに病気がある可能性があるので注意が必要です。
帯状疱疹による背中の痛みは、筋肉痛のような痛みや体を動かせなくなるほどの痛みなど、日常生活に支障をきたすこともあります。
帯状疱疹の背中の痛み
帯状疱疹の背中の痛みの特徴として以下の症状が挙げられます。
- 発熱やリンパ節の腫れ、頭痛
- 脇腹や背中がズキズキ、ヒリヒリ、チクチク、ピリピリする
- 眠れないほどのかゆみ
- 患部に衣類が触れる程度の軽い刺激でも強い痛みを感じる
- 痛みが強くて眠れない
- 筋肉痛のような痛み
最初は神経症状から始まることが多く、脇腹や胸、背中などの一部が、片側だけビリビリ痛い、かゆいなどが帯状疱疹の症状の始まりです。
場合によっては横になるだけでも痛みが出て、夜間でも座って眠るしかないほど痛みが強くなることもあります。
背中は自分では確認しにくい場所のため発見が遅れることが多く、治療の開始が遅れると重症化したり、帯状疱疹後神経痛(PHN)に進行することがあり注意が必要です。
帯状疱疹の症状
帯状疱疹の初期症状として、体の左右どちらかの神経に沿って生じる皮膚の痛みや違和感、かゆみなどが挙げられます。
帯状疱疹の痛みが数日から1週間ほど続いたあと、虫に刺されたような赤い班点ができ、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れます。
水ぶくれや膿は1週間ほどで自然に破れ、その後かさぶたになり、1週間ほどかけてかさぶたが自然と剥がれるケースが一般的です。
皮膚症状は3週間前後で治まりますが、色素沈着や傷跡が残る場合もあります。
帯状疱疹の治療法
帯状疱疹の改善に効果的な治療方法は、次のとおりです。
- 抗ウイルス薬
- 消炎鎮痛剤
- 神経ブロック注射
帯状疱疹の治療は、原因となっているウイルスを抑える抗ウイルス薬と、痛みに対する痛み止め(消炎鎮痛剤)が中心となります。
帯状疱疹の痛みは発疹とともに現れる痛みと、神経が損傷されることにより長く続く痛みに分けられ、それぞれに合った消炎鎮痛剤を処方します。
それぞれ、詳しく解説します。
抗ウイルス薬
抗ウイルス薬は、軟膏、内服薬、点滴などさまざまなタイプがあります。
症状が軽い場合や中程度の場合は、軟膏、内服薬(飲み薬)の抗ウイルス薬、症状が重い場合や免疫機能が低下している場合は、抗ウイルス薬の点滴による治療が必要になります。
腎機能の低下している方や高齢の方は、薬の量を減らしたり、服用する間隔をあけたりする
場合があります。
抗ウイルス薬でも痛みが抑えられない場合は、非ステロイド系の消炎鎮痛剤が用いられることがあります。
消炎鎮痛剤
帯状疱疹による痛みに対しては、非ステロイド系の消炎鎮痛剤での治療を行います。
非ステロイド系の消炎鎮痛剤による治療はあくまでも痛みに対する治療であり、帯状疱疹そのものを抑えるためには抗ウイルス薬による治療が必要となります。
また、夜も眠れないほどの非常に強い痛みの場合には、神経ブロック注射が効果的です。
神経ブロック注射
発症当初から激痛がある、高齢で免疫力が落ちているなど、重症化が予想される場合は、痛みを抑えて治癒を促進するために、神経ブロック注射を行います。
ブロック注射は神経の痛みを緩和させ、血流を回復させる作用を持つため、ダメージの蓄積を抑制するだけでなく、神経と皮膚の症状改善に役立ちます。
帯状疱疹を発症して少しでも痛みがあるようでしたら、神経ブロック注射を行う中村AJペインクリニックにご相談ください。
帯状疱疹の痛みにお悩みの方は中村AJペインクリニックへ
中村AJペインクリニックは、症例数20万件以上の実績をもつペインクリニック専門医が施術をする顔から足まで、全身への神経ブロック注射が可能です。
帯状疱疹の痛みにお悩みの方は中村AJペインクリニックへぜひお気軽にご相談ください。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医