椎間板ヘルニアでやってはいけないこととは?これだけは注意しよう
椎間板ヘルニアの診断を受けたけれど経過観察することになったら、症状を悪化させないためにも気をつけなければならないことがあります。
この記事では、椎間板ヘルニアでやってはいけないことをお伝えします。
椎間板ヘルニアは頸椎と腰の症状でやってはいけないことが異なる
椎間板ヘルニアは、首・胸・腰といった部位で発症するもので、それぞれ症状が異なります。
頸椎(首)ヘルニア、胸椎(胸)ヘルニア、腰椎ヘルニア(腰)どの症状が出ているのかによって、やってはいけないことにも違いがあるため、まずはご自身の身体の状態を診断してもらい、注意点を知る必要があります。
ここでは、症状別に注意点をまとめておきます。
頸椎椎間板ヘルニアの場合
頸椎椎間板ヘルニアで注意しなければいけないことは、姿勢と激しいスポーツです。
スポーツは、身体がぶつかり合うようなものや、衝撃を受ける体勢を取ることが多い競技で注意が必要です。
頸椎椎間板ヘルニアでは、猫背により症状が悪化してしまうことがあるため、姿勢にも注意しなければいけません。
特に前傾姿勢が続いていたり、反り腰や猫背になっていれば、気づいた時点で正しい姿勢に戻すようにしましょう。
ショルダーバッグも肩に負担がかかることで、首の症状を悪化させてしまうことがあるため、できればリュックサックの使用が良いです。
胸椎椎椎間板ヘルニアの場合
胸椎椎間板ヘルニアでは、身体を丸めるような動きに注意しなければいけません。
例えば腹筋運動は胸椎椎間板ヘルニアでしてはいけない動きです。
寝る時の姿勢も注意しましょう。
腰椎椎間板ヘルニアの場合
腰椎椎間板ヘルニアでは、前傾になる姿勢や長時間の座った姿勢、腰に負荷のかかるスポーツに注意が必要です。
腰への負担は痛みを悪化させてしまうリスクがあるため、中腰の姿勢に注意する、重いものを持ち上げることは控えるなどが注意点になります。
どうしても重たい荷物を運ばなければならないときは、膝をまげてしっかりしゃがみ持ち上げるようにする、腰ベルトを装着するなどしてください。
また、長時間座った姿勢を取らなければならないという場合、1時間おきなどに立ち上がるようにする、休憩にストレッチを入れるなどして、体勢を変えましょう。
頸椎椎間板ヘルニアは、寝方にも注意が必要
頸椎椎間板ヘルニアは、寝方にも注意しなければいけません。
特にうつ伏せの姿勢はやってはいけない寝方になります。
うつ伏せで寝ると、長時間同じ姿勢を取り続けてしまうことになり、血行不良から首の痛みが出てしまう可能性がありますし、内蔵にも良くないためやめましょう。
また、手枕も避けたい姿勢です。
喫煙により腰椎椎間板ヘルニアが悪化する可能性も
腰椎椎間板ヘルニアは、喫煙により悪化してしまう可能性があります。
タバコに含まれているニコチンが、椎間板の周辺の毛細血管を収縮させてしまうことで、椎間板に栄養素を届けにくくなり、椎間板がもろくなるというのが原因です。
椎間板ヘルニアの発症率も喫煙者のほうが多いことから、腰椎椎間板ヘルニアを予防するためにもタバコを吸わないほうが良いのです。
椎間板ヘルニアの症状による痛みの緩和はペインクリニックで対応可能
椎間板ヘルニアで起こる痛みは、日常生活に支障をきたしてしまうケースもあります。
痛みが少しでもあるときや、痛み止めの服用回数が増えているときは、ペインクリニックで相談してみるのもおすすめです。
中村AJペインクリニックでは、椎間板ヘルニアの痛みを緩和することができる注射を行っており、継続することで痛みのない日常生活をおくることができます。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医