医院名:中村AJペインクリニック - 24時間WEB予約可能 ペインクリニック・整形外科・美容診療・片頭痛・肩こり・ヘルニア・花粉症・ブロック注射・腰痛
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コラム

2023.12.13

帯状疱疹で腹痛を併発するケース | お腹が張る、胃が痛い等の症状や治療方法まで解説

帯状疱疹は、腹痛や腰痛を併発することもある疾患です。

次のような胃腸症状があり発疹があらわれているときは、すぐに医療機関を受診しましょう。

  • お腹が張る
  • 内臓に痛みがある
  • 胃が痛い
  • 下痢や便秘

帯状疱疹を内臓に発症すると、発疹があらわれないケースもあります。

胃腸症状が長引く場合は、発疹があらわれていなくても医療機関を受診しましょう。

本記事では、帯状疱疹で腹痛を併発するケースについてと、具体的な症状や治療方法も解説します。

大阪で帯状疱疹の治療を受ける医療機関をお探しの方には、神経ブロック注射に対応している中村AJペインクリニックをおすすめします。

神経ブロック注射とは、帯状疱疹による痛みの緩和や、帯状疱疹後神経痛の予防に効果的な治療方法です。

帯状疱疹後神経痛による腹痛にも効果的なため、つらい痛みにお悩みの方はぜひ気軽にご相談ください。

帯状疱疹とともに腹痛・腰痛を併発するケースとは

帯状疱疹と腹痛・腰痛を併発するケースは次のとおりです。

  • 帯状疱疹の前駆痛として腹痛を発症する
  • 帯状疱疹の重症化で腹痛があらわれる
  • 胃の痛みや食欲不振などの胃腸症状を発症する
  • 合併症として急性胃潰瘍、壊死性腸炎などを併発する

お腹が張る・胃が痛いなどの胃腸症状があらわれやすく、上記のような症状が出たときには早めに医療機関を受診しましょう。

帯状疱疹と腹痛・腰痛を併発するケースについて、詳しく解説します。

帯状疱疹の前駆痛として腹痛を発症する

帯状疱疹の前駆痛として、発疹があらわれる数日から1週間ほど前に腹痛を発症することがあります。

痛みの度合いには個人差があり、軽度の痛みから日常生活に支障が出るほど強い痛みまでさまざまです。お腹に触れるだけで痛みを感じたり、痛みが強くなったりします。

帯状疱疹の前駆痛で腹痛を発症したら、帯状疱疹の改善に伴い痛みも解消されるケースが一般的です。

しかし、帯状疱疹後神経痛になってしまうと、帯状疱疹が治ったあとも痛みが長期間続くケースがあります。

帯状疱疹の重症化で腹痛があらわれる

帯状疱疹の重症化により腹痛があらわれることもあるため、注意が必要です。

腹痛を伴う腸炎を発症するものの内服治療では症状が改善せず、その後すぐ帯状疱疹があらわれたケースがありました。

帯状疱疹の経過中に消化器症状を伴うケースはまれですが、軽度の帯状疱疹でも放置しないようにしましょう。

胃の痛みや食欲不振などの胃腸症状を発症する

帯状疱疹は皮膚以外の部位にも発症するため、胃の痛みや食欲不振や下痢や便秘などの胃腸症状があらわれる場合もあります。

発疹があらわれる前に胃腸症状を発症するケースもあり、治療が遅れるおそれがある点に注意が必要です。

胃腸症状のあとに発疹があらわれたら、速やかに医療機関を受診しましょう。

合併症として急性胃潰瘍、壊死性腸炎などを併発する

帯状疱疹にかかると、急性胃潰瘍や壊死性腸炎などの合併症を併発することもあるため、注意が必要です。

帯状疱疹により消化器病変を起こすと、水疱様の陰影欠損像や潰瘍性病変が確認されています。

帯状疱疹には消化器病変を引き起こすリスクがあるため、たとえ症状が軽度でも放置せず、早めに医療機関を受診しましょう。

帯状疱疹は内臓にあらわれることもある

帯状疱疹は内臓にあらわれるケースもあるため、治療が遅れないよう注意が必要です。

内臓に帯状疱疹を発症すると、症状は痛みのみで発疹があらわれないこともあります。

帯状疱疹ができる部位について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

帯状疱疹の改善に効果的な治療方法

帯状疱疹の改善に効果的な治療方法は、次の2つです。

  • 投薬による治療で痛みを軽減する
  • 予防接種によってウイルスへの抵抗力を高める

一度発症すると再発しない水ぼうそうとは異なり、帯状疱疹は6%ほどの確率で再発するため、治療のみでなく予防接種も大切です。

帯状疱疹の治療方法について、詳しく解説します。

投薬による治療で痛みを軽減する

帯状疱疹の投薬治療では、抗ウイルス薬と必要に応じて鎮痛薬を使用します。

一般的な抗生物質は効かないため、必ず医療機関を受診し、専用の抗ウイルス薬を処方してもらいましょう。

帯状疱疹の発疹に対しても、一般的な抗生物質や副腎皮質ステロイドなどの軟膏は効きません。症状が悪化する恐れもあるため、必ず医療機関で処方された外用薬を使用しましょう。

帯状疱疹の重症度が高い場合は、入院による全身管理と点滴治療が必要になるケースもあります。重症化すると治療が大がかりになるため、発疹があらわれたら極力早く医療機関を受診しましょう。

帯状疱疹のつらい痛みには、神経ブロック注射が効果的です。

神経ブロック注射は帯状疱疹後神経痛の予防にも効果的なため、ぜひ検討してみてください。

予防接種によってウイルスへの抵抗力を高める

帯状疱疹の治療では、予防接種によりウイルスへの抵抗力を高めることも大切です。

水ぼうそう治癒時に獲得した免疫が弱まっている方や、体の免疫力が低下している方は、帯状疱疹にかかりやすい傾向にあります。

50歳以上の方は帯状疱疹の発症リスクが上がるため、予防接種で免疫を強化しておきましょう

帯状疱疹の予防接種は弱毒水痘生ワクチンとシングリックスの2種類で、それぞれの特徴は次のとおりです。

ワクチンの種類 接種回数 副反応 接種費用
弱毒水痘生ワクチン 1回 少ない シングリックスより安い
シングリックス 2ヶ月間隔で2回接種 出やすい
(筋肉痛、腫れ、倦怠感など)
高い

弱毒水痘生ワクチンの方がお手軽に感じるかもしれませんが、妊娠中の方や免疫抑制剤を使用している方は接種できない点に注意が必要です。

予防効果の高さや効果持続期間の長さもシングリックスの方が優れているため、自身にはどちらが適しているかを医療機関でしっかりと相談しましょう。

なお、どちらの予防接種も自治体により助成を受けられます。

帯状疱疹の痛みを和らげるにはブロック注射がおすすめ

帯状疱疹のつらい痛みを和らげるには、神経ブロック注射がおすすめです。

神経ブロック注射とは、神経の周りに局所麻酔を直接注射する治療方法で、帯状疱疹後神経痛の予防や治療にも役立ちます。

腹部に帯状疱疹後神経痛を発症し、焼けるような痛みの持続や刺すような痛みの反復がある方には、神経ブロック注射が効果的です。

神経ブロック注射は顔を含む全身すべての部位に注射可能で、神経の痛みを緩和し、血流を回復させる作用があります。

帯状疱疹によるダメージの蓄積を抑制しつつ、神経と皮膚の症状を改善する効果があるため、帯状疱疹をしっかりと治したい方におすすめです。

中村AJペインクリニックは部位別に最適な神経ブロック注射を提案可能

中村AJペインクリニックでは、治療部位ごとに最適な神経ブロック注射を提案できます。

神経ブロック注射は、治療対象の神経によりブロック注射の種類・注射部位・薬剤の種類と量が異なる治療方法です。

帯状疱疹の状態や部位を慎重に見極め、最適な神経ブロック注射を提案する必要があるため、中村AJペインクリニックではカウンセリングを重視しています。

神経ブロック注射の施術は経験豊富な医師が行っており、技術力に関する心配も不要です。

施術数は20万件を超えているため、経験と技術力の両方を重視する方はぜひ一度ご相談ください。

中村AJペインクリニックの神経ブロック注射は外来診察で受けられ、施術後すぐに帰宅できます

待ち時間も少ないため、日々忙しくまとまった時間が取りにくい方でも受診可能です。

神経ブロック注射の痛みや施術頻度などが気になる方は、次の動画もご覧ください。

ブロック注射を使った治療症例

中村AJペインクリニックので実施したブロック注射治療の一例をご紹介します。

ブロック注射による治療の進展を、各段階の写真を交えて解説します。

まず、治療開始から4カ月後の写真です。

帯状疱疹 治療後4カ月後の写真(腕)

帯状疱疹 治療後4カ月後の写真(腹部)

この時点では、皮疹や赤みがまだ残っているものの、徐々に回復が進んでいます。

次に、治療から5カ月経過した状態です。皮膚の隆起が目立たなくなり、治癒が進んでいる様子がわかります。

帯状疱疹 治療後5カ月後の写真(腕)

帯状疱疹 治療後5カ月後の写真(腹部)

最後に、7カ月後の様子です。皮疹は完全に消え、痛みもすっかりなくなり、症状は完全に治まりました。

帯状疱疹 治療後7カ月後の写真(腹部)

帯状疱疹 治療後7カ月後の写真(腕)

痛みは完全に消え、肌の回復も非常に順調で、ごくわずかな色素沈着が残る程度です。

ブロック注射は、神経痛の抑制に非常に効果的で、帯状疱疹後の神経痛の予防や症状の緩和に大きな効果を発揮することが確認されています。

まとめ

帯状疱疹になると、腹痛や腰痛を併発することがあります。

発疹があらわれる前に胃腸症状を発症するケースや、痛みのみで発疹があらわれないケースもあるため、治療が遅れないよう注意が必要です。

腹痛や腰痛のあとに発疹があらわれたり腹痛や腰痛が長引くのであれば、すぐに医療機関を受診しましょう。

帯状疱疹によるつらい痛みの緩和や、腹部に発症した帯状疱疹後神経痛の治療には、神経ブロック注射が効果的です。

中村AJペインクリニックでは、治療部位ごとに最適な神経ブロック注射を提案可能なため、大阪で医療機関をお探しの方はぜひ検討してみてください。

当院の神経ブロック注射を行う医師は経験豊富で、安心して治療を受けられます。

また、クリニックは御堂筋線・長堀鶴見緑地線の心斎橋駅より徒歩1分の好立地で、通いやすさを重視する方にもおすすめです。地下道からすぐクリニックにアクセスできるため、雨の日でも安心して通っていただけます。

帯状疱疹後神経痛による腹痛にお悩みの方や、帯状疱疹の治療で神経ブロック注射を検討している方は、ぜひ気軽にご相談ください。

記事監修医師プロフィール

中村AJペインクリニック院長

中村 純

アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医