帯状疱疹とは?痛みを和らげる効果的な治療方法
帯状疱疹が突然発症して、日常生活に深い不安と痛みをもたらしていないでしょうか。
この記事では、帯状疱疹がどのようにして発症するのかや最適な治療方法を紹介します。
読むことで、痛みの原因や緩和方法、再発を防ぐ方法を身につけられるでしょう。
また、帯状疱疹には早期治療が必須であり、ブロック注射が最適です。
帯状疱疹の治療について気になることがありましたら、中村AJペインクリニックまでお気軽にお問い合わせください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、体の片側に沿って帯のような赤い発疹と痛みが出現する疾患です。
この状態は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化によって引き起こされ、主に免疫力が落ちた高齢者に多く見られます。
合併症としては「帯状疱疹後神経痛」があり、これは治療後も慢性的な痛みとして残ることがあります。
その他にも視力や聴力の障害、皮膚の感染症、まれには脳炎や肺炎など、命の危険が伴う合併症を引き起こす可能性もあり、早期の診断と治療が重要です。
帯状疱疹が発生するメカニズム
日本の成人の大多数は、子どもの頃に経験した水ぼうそうを引き起こす水痘・帯状疱疹ウイルスを体内に保持しています。
このウイルスは体の神経節に潜んでおり、通常は無害です。
しかし、何らかのきっかけで免疫力が落ちるとこのウイルスが再び活動を始め、神経を通って皮膚の特定の領域に到達し、帯状疱疹を発症する原因となります。
再活性化を促す要因としては、加齢、ストレス、重大な病気、あるいは免疫抑制剤の使用が考えられるでしょう。
帯状疱疹の効果的な治療方法
帯状疱疹の治療は、症状の速やかな緩和とウイルス活動の抑制が目的です。
適切な治療法を選択するには、症状の種類や程度、健康状態、症状発症からの経過時間などさまざまな要因を考慮してください。
治療は大きく分けて、以下の通りです。
- 自宅でできるケア
- 外用薬・内服薬
- ブロック注射
これらの治療法を通じて帯状疱疹による身体的、心理的な苦痛を軽減し、日常生活を早々に取り戻してください。
帯状疱疹とその治療についてより深く理解し、適切なケアを選択しましょう。
自宅でできるケア
帯状疱疹の自宅ケアは、軽症の方に向いているでしょう。あくまでも自宅ケアは緩和方法になるので完治はしないため、必ず病院を受診してください。
帯状疱疹の緩和には温めることが有効的です。
シャワーや湯船につかって体を温め、洗う際は、水泡をつぶさないように優しく洗ってください。痛みが強いときは、カイロや蒸しタオルを使って集中的に温めると、より痛みが和らぎます。
また、疲労やストレスが帯状疱疹のトリガーとなることがあるため、日ごろから適切な休息と栄養補給を怠らないようにしましょう。
>外用薬・内服薬
帯状疱疹に対する薬物療法は、外用薬と内服薬に分けられます。
外用薬では、カプサイシン含有クリームやリドカインパッチなどが痛みの局所的な緩和に役立ち、患部に直接使用することで局所的な鎮痛効果が期待できるでしょう。
一方、内服薬としては、アシクロビルやバラシクロビルといった抗ウイルス薬が一般的です。
重症の痛みに対しては、ガバペンチンやプレガバリンなどの神経痛治療薬が処方されることもあります。
これらの薬物は、神経系に作用して痛みの感覚を緩和することで、帯状疱疹による長期間の影響を軽減してくれるでしょう。
ブロック注射
帯状疱疹による激しい痛みは、ウイルスが神経に直接的なダメージを与えることが原因です。
このような場合は、ブロック注射が非常に有効な治療方法となります。
ブロック注射は、神経の特定の部分に麻酔薬やステロイドを注入することで、痛みの伝達を遮断します。
この処置は特に、帯状疱疹後神経痛を経験している患者様におすすめです。
痛みのサイクルを断ち切ることで、より早い社会復帰を支援します。
しかし、ブロック注射は専門的な技術を要するため、経験豊富な医師に施術をお願いしましょう。
中村AJペインクリニックでブロック注射を受けよう
帯状疱疹の痛みは、患部によって異なる神経を刺激し、患者さんの日常生活に影響を及ぼすでしょう。
中村AJペインクリニックでは、このようなさまざまな痛みに対応するため、多岐にわたるブロック注射のオプションを提供しています。
患部 | ブロック注射のオプション |
---|---|
顔 | 星状神経節ブロック、三叉神経ブロック |
首、上肢 | 星状神経節ブロック、頸部硬膜外ブロック |
胸、背中 | 胸部硬膜外ブロック、肋間神経ブロック |
下肢 | 腰部硬膜外ブロック |
お尻 | 仙骨ブロック |
中村AJペインクリニックでは、経験豊富な専門の医師が患者さんの症状を丁寧に診断し、最も適したブロック注射を選択してくれます。
痛みの軽減はもちろん、日常生活の質の向上を目指して、安心安全に治療をしてもらいましょう。
中村AJペインクリニックの治療症例
当院のブロック注射を用いた治療の進捗を、各段階の写真とともにご紹介します。
最初に、治療を開始して4カ月後の様子です。
この段階では、まだ皮膚に赤みや皮疹が見られますが、回復は徐々に進んでいます。
続いて、5カ月目の写真です。皮膚の状態は改善を続け、隆起が次第に目立たなくなってきました。
最後に、治療から7カ月経った時点の写真です。
皮疹は完全に消失し、痛みもなくなり、ほぼ正常な皮膚状態が見られます。
現在、痛みは完全に消え、肌もほぼ回復しています。残るのはごく軽い色素沈着だけです。
ブロック注射は、神経痛の抑制に非常に効果的であり、帯状疱疹後の神経痛の予防や症状の改善において非常に有効であることが確認されています。
まとめ
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により発症する、痛みを伴う疾患です。
この記事では、帯状疱疹の原因となるメカニズム、痛みを和らげる効果的な治療方法、そして重要な早期治療の重要性について詳しく説明しました。
痛みが強い場合や合併症を伴う場合は、ブロック注射が推奨されています。
中村AJペインクリニックでは経験豊富な医師が、丁寧な診察によって適切なブロック注射を選択してくれます。
帯状疱疹やブロック注射で気になることがありましたら、中村AJペインクリニックまでお気軽にお問い合わせください。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医