帯状疱疹はうつるの!?帯状疱疹のうつる時期や予防法をご紹介!
子どもの頃にほとんどの方は、水ぼうそうにかかった経験があるでしょう。
日本人の約9割が、10歳までに水ぼうそうを経験すると言われています。
大人になって帯状疱疹を発症したときは、周囲へ感染を広げないように配慮が必要です。
帯状疱疹としてはうつりませんが、水ぼうそうとして感染する可能性があるためです。
この記事では、帯状疱疹の感染する時期や予防方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
気をつけたい帯状疱疹の感染
帯状疱疹がうつる時期はいつなのか疑問に思う方もいるでしょう。
以下のタイミングに感染するリスクがあるため、注意が必要です。
- ウィルスは発疹が出る前に排出される
- かさぶたになるまで注意する
詳細を説明していきます。
ウィルスは発疹が出る前に排出される
帯状疱疹は、前駆痛のあとに赤い発疹などの皮膚症状が出現します。
前駆痛に気づかないケースは、皮膚に異常が見られてから症状を自覚する方もいるでしょう。
しかし、この皮膚症状が現れる3日前からウィルスが唾液にも出てくるため、発症初期から感染のリスクがあります。
唾液から飛沫感染をする可能性があり、水ぼうそうの経験がない人の粘膜などにウィルスが付着すると、水ぼうそうとして発症します。
帯状疱疹は基本的に空気感染しないと言われますが、日本感染症学会は以下の場所に発生した場合は空気感染するとしています。
- 眼の周り
- 頬
- 口の周り
- 下あご
上記の場所に発生した場合、同時に口の中にも症状が現れるため、空気感染する可能性があるでしょう。
かさぶたになるまで注意する
皮膚症状が発生して水ぶくれになると、水ぶくれの内容物にも多量のウィルスが含まれています。
水ぶくれになっている場所は皮膚が破れやすく、破れたときに他の場所にウィルスが付着しないよう保護が必要です。
ウィルスが含まれる内容物に触れると、他の人の粘膜などを通して感染する可能性があり、約2週間程度で水ぼうそうを発症します。
発疹が出てから4〜5日程度は感染力が強く、水ぶくれが乾燥してかさぶたに変わるまで感染する可能性があるでしょう。
汎発性(播種性)帯状疱疹と呼ばれるケースは、部分的にではなく全身に水ぶくれが現れ、通常よりも感染力が強いと言われています。
免疫が機能していない方や悪性腫瘍がある場合に、汎発性(播種性)帯状疱疹を起こしやすくなります。
ウィルスがうつるのを防ぐ対策は?
ウィルスをうつさない対策として、以下の内容があります。
- 水ぶくれを保護する
- マスクを着用する
- 同居人が使用するタオルを別にする
- 入浴の順番は最後でシャワー浴にする
- 触れた物品を消毒用アルコールで拭く
水ぶくれをつぶすと、ウィルスの付着やより症状の悪化する可能性があるため、つぶさないようにします。
くしゃみや咳などでもウィルスが飛散するため、同居人も含めてマスクを活用するのがおすすめです。
粘膜に触れる可能性のあるタオルやその他の物品も別で用意しておくと、感染する可能性が低くなります。
ウィルスが付着した可能性のある場所は、消毒用アルコールで拭くのも効果的と言われています。
ウィルスが物品などへ付着した場合は生存期間があまり長くありません。
室温で30分経過した後のウィルスが生存する割合は、0.1%程度に減っていると報告されています。
しかし、トイレやドアノブなどよく触れる場所は消毒を意識すると、感染をより防げるでしょう。
帯状疱疹を予防するワクチン接種もある
帯状疱疹の症状や重症化を防ぐ目的で、ワクチン接種が受けられます。
水ぼうそうの経験があっても、加齢によって免疫が弱くなり、年齢が高くなるにつれ帯状疱疹になる可能性が高まります。
ワクチンは50歳以上の方を対象としており、免疫力を高める効果も見込めます。
ワクチンには種類があり、ウィルスの病原性を弱めたものや病原性を取り除いて作るものがあります。
他には病原成分の一部を使用して作られるワクチンもあります。
帯状疱疹になる前に対策をしたい方は、かかりつけの医師と相談してみましょう。
中村AJペインクリニックなら帯状疱疹ワクチンも受けられる
帯状疱疹のワクチンを受けたい方は、中村AJペインクリニックがおすすめです。
50歳以上の方のワクチン接種の対応もしており、予約をすれば受けられます。
ただし、ワクチンを受けられるのは、帯状疱疹にかかった経験のない方が条件です。
クリニックで受けられるワクチンの種類は、弱毒性水痘ワクチンとシングリックスの2種類から選べます。
弱毒性水痘ワクチンは生ワクチンとも呼ばれ、免疫機能が低下していない方に適しています。
シングリックスは不活性化ワクチンとも呼び、免疫機能が弱まっている方でも受けられるワクチンです。
中村AJペインクリニックで帯状疱疹について相談しよう
帯状疱疹は、事前のワクチンの接種や発症後の初期対応によって、後遺症の有無が分かれる病気です。
中村AJペインクリニックでは、帯状疱疹のワクチンの種類も選べるため、ワクチンを受けられる方も多いでしょう。
もしも発症した場合でも、ブロック注射などの治療もあります。
ブロック注射を受けると、痛みの症状の緩和や神経のダメージの改善に役立ちます。
治療経験が豊富で、カウンセリングを丁寧に行ってもらえるため、初めての方もぜひ相談をしてみましょう。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医