坐骨神経痛の吐き気にはブロック注射が有効!吐き気が出る原因とおすすめの理由を解説
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている坐骨神経が炎症を起こすことで生じる痛みのことです。
主な症状は腰から足にかけての痛みやしびれですが、稀に吐き気を伴う場合もあります。
坐骨神経痛の治療にはさまざまな方法がありますが、吐き気を伴う坐骨神経痛に対しては、ブロック注射が効果的です。
この記事では、坐骨神経痛による吐き気の原因とブロック注射による治療の利点について説明します。
坐骨神経痛に伴う吐き気にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
坐骨神経痛で吐き気が出る原因は?
坐骨神経痛の症状は足から腰にかけての痛みやしびれなどが多いですが、人によっては吐き気が出る場合もあります。
以下では、坐骨神経痛で吐き気が引き起こされる原因について解説します。
坐骨神経痛の痛みによるもの
坐骨神経痛の痛みによって吐き気が誘発される場合があります。
坐骨神経痛は、腰から足にかけて痛みが広がる状態で、この強い痛みは、日常生活に支障をきたすほど持続することがあります。
坐骨神経痛の強烈な痛みは身体的なストレスとなり、このストレスが吐き気として現れるのです。
痛みによる身体的なストレスは、神経系や消化器系に影響を及ぼし、吐き気や嘔吐感を引き起こします。
さらに、坐骨神経痛による持続的な痛みは、身体全体のこわばりや筋肉の緊張につながります。
これにより、自律神経のバランスが乱れたり、血行不良が生じたりすることで、吐き気を誘発する要因となる可能性もあります。
薬の副作用
次に、坐骨神経痛の治療で処方された薬の副作用で吐き気が出る場合です。
坐骨神経痛の治療では主に痛み止めとして鎮痛剤が処方され、特に吐き気を引き起こすのは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やオピオイド系の鎮痛剤などの薬が挙げられます。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は炎症を抑える効果があり、坐骨神経痛の痛みや炎症を和らげるのに使用されます。
しかし、一部の人には胃の刺激や粘膜の損傷を引き起こすことがあり、その結果、吐き気や胃の不快感が現れることがあります。
また、坐骨神経痛の痛みが非常に強い場合には、オピオイド系の鎮痛剤が処方されることがあります。
しかし、オピオイド系の薬剤は強力で中枢神経に作用するため、吐き気や嘔吐感を引き起こすことに繋がるのです。
吐き気を伴う坐骨神経痛にはブロック注射が有効
坐骨神経痛の治療にはさまざまな方法がありますが、吐き気を伴う坐骨神経痛の治療には特にブロック注射が有効です。
ブロック注射は、坐骨神経の痛みを和らげるために局所麻酔薬を神経の近くに注入する治療法です。
以下でブロック注射が有効な理由を詳しく解説します。
即効性がある
吐き気を伴う坐骨神経痛の治療にブロック注射が有効である理由のひとつに、ブロック注射の即効性が挙げられます。
坐骨神経痛の痛みによって吐き気が出ている場合、早急な痛みの軽減が求められます。
ブロック注射は痛みがある部位の近くに局所麻酔薬を注入するので、薬よりも即効性があることが特徴です。
ブロック注射によって神経の炎症や痛みが一時的に和らげられると、身体の緊張やストレスが緩和され、吐き気の症状も改善されることが期待されます。
副作用のリスクが低い
ブロック注射は内服薬のような副作用のリスクが低いのも特徴のひとつです。
ブロック注射に使用される局所麻酔薬はごく少量であり、高い安全性が確認されています。
また、ブロック注射は直接的に痛みがある部位に薬剤を注入するため、他の部位や全身への影響が少ないという利点があります。
そのため、副作用により日常生活に支障が出ることがなく、内服薬の副作用で吐き気が出ている方に特におすすめの治療法です。
坐骨神経痛の吐き気にお悩みの方は中村AJペインクリニックへ
坐骨神経痛は腰から足にかけての痛みが主な症状ですが、吐き気が症状として出る場合もあります。
この吐き気は主に、痛みによるストレスや内服薬の副作用によるものが原因です。
吐き気を伴う坐骨神経痛には早急な痛みの緩和が求められるため、ブロック注射での治療が有効です。
中村AJペインクリニックでは経験豊富な医師が治療を担当し、丁寧なカウンセリングによって患者様に合わせた治療を提案しています。
坐骨神経痛の痛みや吐き気にお悩みの方はぜひ中村AJペインクリニックへご相談ください。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医