エクソソームとプラセンタの違いとは?特徴や効果を解説します
「エクソソームとプラセンタってともに臍帯から得られると聞くけど両者の違いがよくわからない」
このような疑問を感じることがあるでしょう。
そこで今回は、エクソソームとプラセンタの違いや、体に与える影響をご紹介します。
この記事を読めば、エクソソームとプラセンタの特徴や効果を知ることができ、さらに健康や美容について詳しくなることができるでしょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
エクソソームの特徴
エクソソームとは、細胞から分泌される直径50〜150nmの物質です。
ナノメートルは、10億分の1メートルなので、非常に小さいですね。
表面には、脂質やタンパク質を含み、内部には、マイクロDNAやメッセンジャーRNA、DNA、タンパク質などを含んでおり、細胞内の物質を運ぶ細胞外小胞です。
プラセンタの特徴
プラセンタとは胎盤由来のエキスのことです。
胎盤は、妊娠期に形成される臓器で、妊娠中に母体から赤ちゃんに酸素や栄養素を届けます。
また、赤ちゃんの老廃物を母体の血液に戻すといった、赤ちゃんの生命を守る大切な役割を果たしています。
そのため、プラセンタには10種類を超えるアミノ酸やビタミン、ミネラル、酵素が豊富な栄養が含まれています。
これらの栄養は、生物から自然に生成されているのです。
健康面では、肝臓機能を強化、疲労回復、自律神経を整えるなどの効果があります。
また、美容にも効果があり、非常に注目を集めています。
幹細胞とプラセンタの働きの違い
エクソソームは幹細胞に含まれることから両者の違いについてよくわからないという方もおられます。
しかし、幹細胞とプラセンタは、それぞれ異なる生物学的役割を持つ非常に異なる概念です。
以下、詳しくみていきましょう
純度の違い
プラセンタの原料である胎盤の絨毛組織には、様々な種類の細胞が含まれており(主に絨毛を構成する細胞、血管を構成する細胞など)、その中の一部として、幹細胞が含まれています。
一方で幹細胞培養上清は、幹細胞のみを抽出して原料としています。
すなわち素材として、幹細胞の純度が高いということです。
製造方法の違い
プラセンタの製造過程では、酸による加水分解、加熱処理、高圧蒸気処理などが実施されています。
成長因子などは45度以上になると分解をはじめ、有効成分が失われてしまうので、加熱処理などで幹細胞が出す成長因子・エクソソームはほぼ完全に壊されてしまっています。
一方で幹細胞培養上清は、安全が確認された無菌状態のクリーンルームで幹細胞を培養し、抽出されているため、加熱処理の必要がありません。
幹細胞を培養した時に出される成長因子などを壊さないように製造しています。
利用範囲の違い
幹細胞培養液は細胞そのものを含んでいないことから、医療をはじめコスメなどにも利用されています。
一方のヒトプラセンタは、細胞そのものであるため、法律によって医療用での使用しか認められていません。
まとめ
エクソソームは、病気の治療や美容に関わっているため、これからも私たちの生活の中での活躍が期待されます。
プランセンタは、10種類を超える栄養成分のおかげで、美容効果が期待できるでしょう。
どちらも、私たちに手軽に取り入れられるため、自分に合った目的で使うことをおすすめします。
今後、エクソソームとプラセンタの研究が進めば、さらに私たちの生活や健康に影響を与えるでしょう。
エクソソームについて興味がある方は中村AJクリニックまでご連絡いただければ幸いです。
記事監修医師プロフィール
中村AJペインクリニック院長
中村 純
アメリカニューヨーク州コロンビア大学 医学部大学院 卒業
米国外科専門医(災害外科・形成再建外科
日本ペインクリニック学会 専門医
日本整形外科学会 専門医
厚生労働省医政局 麻酔科標榜医